2009年06月23日
- 2009/06/23 2回目の誕生日
2回目の誕生日
本日のご飯
・ハンバーグ(トマトソース)
・ミニトマトときゅうりとレタスのサラダ
・ビシソワーズ
・ご飯
・ケーキ


本日のプレゼント
・?
本日の服

SS
誕生日前日。
レンタルショップ四季折々は、今日も平和である。
多岐川佑華は今日も平和に人が来ない店で、店番をしながら、ガクガク震えていた。
店員の芹沢琴が怪訝な顔をしている。
「佑華さん。そんなにガクガク震えるんでしたら、何もプロポーズせんでも普通に誕生日祝えばよろしいじゃありませんか」
「芹沢……」
多岐川は涙目であった。
「イヤ、ダッテ3回目ダヨ? サスガニ今回モ避ケラレタラ私家出スルシカナイヨ?」
「いや、何も家出せんでも……」
「1回目ぷろぽーずスル前ニ逃ゲラレタヨ。ダッテ知ラナカッタンダモン。ぴんく髪怖イナンテ知ラナカッタンダモン」
「まあそうですねえ、そこは小カトーさんが悪いですわねえ」
「2回目指輪チョウダイッテ言ッタラコレクレタヨ?」
多岐川の左指にはバンバンジーの変身指輪セット(直訳:おもちゃ)が光っている。
「アンタ喜んでたじゃないですか」
「イヤ、初メテぷれぜんとモラッタカラ普通ニ喜ブケド。日本語通ジテナイトハ思ウヨ?」
「で、3回目は回りくどい事止めて直接言うと」
「女ノ人カラノぷろぽーずッテ何言エバイイノデショウカ?」
「前例あまりありませんからねえ……」
「アル事ニハアルケド相手ニ通ジルカドウカダヨ。ドウシヨウ」
「……まあ、骨は埋めてやりますわよ」
「私ニ何カアッタラ、店ノ会計君ガヤッテクレ」
「……ひどく具体的ですわね」
多岐川は縦にも横にも揺れていた。
「アー、買出シニ行カナイト……」
「晩御飯ですかー?」
「明日しょう君ノ誕生日ー。オ祝イスルー」
「……その気持ちがあれば普通に言ったら大丈夫な気がしますがねえ」
多岐川はゆらゆらしながら買出しに出かけていったのを、芹沢は微妙な気分で見送っていた。
・ハンバーグ(トマトソース)
・ミニトマトときゅうりとレタスのサラダ
・ビシソワーズ
・ご飯
・ケーキ


本日のプレゼント
・?
本日の服

SS
誕生日前日。
レンタルショップ四季折々は、今日も平和である。
多岐川佑華は今日も平和に人が来ない店で、店番をしながら、ガクガク震えていた。
店員の芹沢琴が怪訝な顔をしている。
「佑華さん。そんなにガクガク震えるんでしたら、何もプロポーズせんでも普通に誕生日祝えばよろしいじゃありませんか」
「芹沢……」
多岐川は涙目であった。
「イヤ、ダッテ3回目ダヨ? サスガニ今回モ避ケラレタラ私家出スルシカナイヨ?」
「いや、何も家出せんでも……」
「1回目ぷろぽーずスル前ニ逃ゲラレタヨ。ダッテ知ラナカッタンダモン。ぴんく髪怖イナンテ知ラナカッタンダモン」
「まあそうですねえ、そこは小カトーさんが悪いですわねえ」
「2回目指輪チョウダイッテ言ッタラコレクレタヨ?」
多岐川の左指にはバンバンジーの変身指輪セット(直訳:おもちゃ)が光っている。
「アンタ喜んでたじゃないですか」
「イヤ、初メテぷれぜんとモラッタカラ普通ニ喜ブケド。日本語通ジテナイトハ思ウヨ?」
「で、3回目は回りくどい事止めて直接言うと」
「女ノ人カラノぷろぽーずッテ何言エバイイノデショウカ?」
「前例あまりありませんからねえ……」
「アル事ニハアルケド相手ニ通ジルカドウカダヨ。ドウシヨウ」
「……まあ、骨は埋めてやりますわよ」
「私ニ何カアッタラ、店ノ会計君ガヤッテクレ」
「……ひどく具体的ですわね」
多岐川は縦にも横にも揺れていた。
「アー、買出シニ行カナイト……」
「晩御飯ですかー?」
「明日しょう君ノ誕生日ー。オ祝イスルー」
「……その気持ちがあれば普通に言ったら大丈夫な気がしますがねえ」
多岐川はゆらゆらしながら買出しに出かけていったのを、芹沢は微妙な気分で見送っていた。
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