2008年09月
- 2008/09/23 夜國涼華@海法よけ藩国さん依頼SS
- 2008/09/12 初心者の初心者による初心者のための「Aマホガンパレ」キャラ作成講座
- 2008/09/12 キャラ完成例
- 2008/09/12 キャラ作成例その4
- 2008/09/12 キャラ作成例その3
- 2008/09/12 キャラ作成例その2
- 2008/09/12 キャラ作成例その1
- 2008/09/01 経@詩歌藩国さん依頼SS
夜國涼華@海法よけ藩国さん依頼SS
月夜の晩に
ノライディン・シンタロ校。
知る人ぞ知る、良家の子息の学ぶ学校も夜である。
夜の学生寮は、しん、と静まり返っていた。
「ぎゃ―――――っっっ」
……ただ一人を除いては。
/*/
涼華は恋する乙女である。玖珂晋太郎に、一途に恋をしていた。
しかし、別れが突然やってきた。
晋太郎が、転校すると言うのである。場所は、小笠原からは遥かに離れた本土東京。
涼華は嫌だった。何も言えずにお別れなんて嫌だった。だから、こうして追いかける事にしたのだが。
今現在、涼華は屋上に引っ掛けたシーツだけを頼りに、ここから100m下の晋太郎の部屋を目指していた。
とにかく、晋太郎に会いたかった。だからはるばる小笠原から本土に上陸し、男装してまで侵入した。しかし、昼間は様々な障害が邪魔をして、会えなかったのである。
今の頼みの綱は、このシーツだけである。
涼華はブラーンとシーツに捕まって一歩一歩、歩いていた。普通に晋太郎の部屋に入る事は不可能だった。何故なら晋太郎にはたくさんの取り巻きがいたから。小さな涼華はみそっかすと言う事で追い払われてしまうのだ。故に、こうしてシーツにぶら下がって晋太郎の部屋まで降りるしかなかったのである。
涼華はさっきシーツを下ろした時に地上を見て、冷や汗をかいた。落ちたら、確実に死ぬ。
下を見ない、下を見ない、下を見ない……。
ようやく窓枠に足が引っかかった。涼華は窓枠に沿って降り、足で窓ガラスの確認をした。
よかった、窓は開いている。
涼華は少しだけ勢いをつけて、窓に飛び込んだ。
/*/
晋太郎は、物音で本を閉じ、顔を上げた。
窓枠に足を引っ掛けて必死そうに入ってくる人影が見える。
ろうそくの光で窓を照らす。
知っている顔だった。
「晋太郎さん」
涼華だった。
彼女は、泣いているように見えた。
「ごめんなさい、窓から来て…」
「……誰?」
そこで涼華はようやく自分の姿に気づいたらしい。
彼女は、シンタロ校の制服で身を包んで、髪を三つ編みに束ねていた。
彼女は慌てて髪をほどいて手櫛で整え始めた。
「えと、涼華です」
「冗談だよ」
涼華はまた顔を歪める。
ああ、泣かすつもりはなかったのに。
その様が可愛かったので、晋太郎は思わず笑みが零れた。
「うぇーん、一瞬ドキっとしましたーっ」
「ごめんごめん」
晋太郎はにこにこ笑いながら謝る。
「良く来れたね。手紙見てるとおもったんだけど……」
「…手紙、ですか?」
涼華が首を傾げるのを見て、晋太郎はにこにこと続けた。
「図書館に。僕が読んでた本に挟んでたつもりだけど」
晋太郎の言葉に、涼華は「ギョッ」と言う顔をした。
あれだけボクの周りをうろうろしてたら普通気付くけどなあ。
涼華が必死になって謝っているのは可愛かった。それでいい事にしておいた。
/*/
話を聞くと、涼華はかなり長い間自分の周りをうろうろしていたらしい。
きっと自分の周りに人が多いから近づけなかったんだなあと晋太郎は思った。
現在の涼華は、ここから少し離れたコスケ寮に滞在しているらしい。
しかし、自分に会うために屋上から降りてきたと言うのには驚いた。確かにコスケ寮とここはL字で繋がっているが、まさかまた屋上に登って帰るつもりなのだろうか?
「帰れるのかい?」
聞いてみた。
そこでまた涼華が「う……」と言葉を詰まらせ、目線を彷徨い始めた。
やはりそこまで考えていなかったらしい。
「う…問題は、ここから自分の部屋にどう戻るかです…」
「だよねえ。えーと。窓から魔法で飛ばしてもいいけど、足を使って歩いていってもいいよ」
晋太郎の提案に、涼華はキョトンとした顔をした。
「歩く?」
「二人羽織、やってみるかい?」
晋太郎の一言に、涼華は髪の毛を逆立てんばかりに驚いた。
「し、身長とかがっ」
涼華がアワアワしている中、晋太郎はクローゼットから大きめのコートを出した。
涼華においでおいでと手を振ると、涼華はとてとてと近付いてきたので、そのまま抱きしめた。
涼華は小さい。晋太郎がコートを着てしまったらもう見えなかった。
「歩調合せて歩こうか」
涼華の耳元で囁く。涼華の息を飲む音が聞こえた。
「は、はい……」
/*/
月夜の晩だった。
その日は満月。風もなく、星が瞬いて、よい散歩日和であった。
涼華はコートの中で、晋太郎の心臓の音を聞いていた。
トクン、トクン、トクン。
触れる晋太郎の身体は温かかった。
できればこの散歩が、できるだけ長くできますように。
そう願いながら、帰り道を一歩一歩歩いていた。
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初心者の初心者による初心者のための「Aマホガンパレ」キャラ作成講座
ガンパレードスタンプラリーの始まった秋の夜長をいかがお過ごしでしょうか?
いよいよガンパレの持ちキャラ作りに勤しむようになったのですが
「初めてだからどんなキャラ作ればいいのか分かりません!!」
「技能とか絶技とかどれを取ればいいのか分かりません!!」
大丈夫です。私もぶっちゃけそんなの分かりません(オイ)。
Aマホ歴はそこそこあれど、ガンパレ歴はほぼ皆無な私が色々考えたキャラ作成術をここで挙げていこうと思います。
願わくば、誰かの役に立つよう書いておきますね。
作成その1:キャラのコンセプトを考えてみよう
「いきなりコンセプトと言われても分からないよ」と引かないで下さい。順を追って説明しますから。
まずはP.46,47にキャラクターの原型と原設定表が、P.40~43に追加設定が書いてありますのでそこを埋めましょう。これでキャラの設定が決まります。
さて、キャラのコンセプトですが。まずは好きに選んでみましょう。ダイスで全部決めても構いませんが、いきなり「ソックスハンターだった」とか「猫/ウサギ/犬、鳥のいずれかだった」とか出たら困りますよね。ですからいきなりギャンブルはせず、自分がよく知っているキャラとかに合わせて設定を埋めていきましょう。
「自分がよく知っているキャラ?」と言って首を傾げるかもしれません。世の中には軍人の出てくるアニメやマンガが一杯あります。そのキャラをパク…もとい真似して作っちゃいましょう。
試しにここまで作ってみました。
既存キャラの楽な所は、自分がいきなり作ったキャラではなくよく知っているキャラなので扱いやすい所です。慣れたらもっと自分なりに色んな事に特化したキャラを作っていくといいでしょう。それでは、次は成功要素を作っていきましょう。
作成その2:成功要素を作ろう
P.49の通り根源力を割り振りましたか? 判定数値は300ですので割り振った根源力÷300が成功要素の数になります。端数は四捨五入して計算して下さいね。
成功要素も「絶対勝てる奴」とか力まないで下さい。どんな成功要素も通る時もあれば通らない時もありますから。初心者の人は自分で考えるよりP.51.52から取っていった方がやりやすいですね。それでは作ってみましょう。
作ってみました。
さあ、次はいよいよ戦場の華、兵科決めです。
作成その3:兵科と絶技を決めよう
どの技能欲しいとか、どの官給品欲しいとかありますが。
まあ最初は趣味で選んでみましょう。
どうせキャラの真価は経験を積まないと分からないのです。「これ向いてない」「これは駄目だ」と思ったら転科すればいいんですから気楽に。また絶技には「追加技能」と言う技能を追加できるものもありますから、欲しい技能がないならこれで補いましょう。
さあ、次は絶技を選んでみましょう。まずさっき選んだ兵科と技能を確認し、それに何が合うか考えていきましょう。他の成功要素は入れ替えが聞いたり継ぎ足したりができますが絶技はできませんので、ここは慎重に選びましょう。
選んでみました。
さあ、最後の仕上げに武装を選んでまとめていきましょう。
作成その4:武装選びとまとめ
えーと。重量とか速度とか硬さとか色々ありますが。
初心者は最初は初期官給品で戦うのが一番いいかなと思います。重量計算も楽だし、一度ゲームしてみたら何が足りないか分かるので、発言力は残しておいた方がいいです。
WDは好きな物が選べ、初期官給品なので年代も発言力も関係ないので慎重に自分のキャラにあったものを選びましょう。男女制限や技能制限も忘れずに。
重量ルールはP.54にありますので計算して下さいね。
あと武装以外の初期官給品にも重さがあります。それも全部足していって下さい。ちなみに乗り物の重量は加算しません。(ちなみに軍服を置いておこうとしたら「授業中裸で受けていると言う設定にするぞ」と言うSDもいますので、できればそんな裏技使わない方がいいでしょう>笑)
選んでみました
さあ。後は決めていったものをテンプレート通りに並べていったら完成です。
完成しました。
後は実際にプレイしてみてキャラをどんどん修正していきましょう。
以上、初心者の初心者による初心者のためのキャラ作成講座でした。
キャラ作りは面白いです。
バリバリの戦闘特化キャラが学園パートでうんうん唸りながら成功要素提出していったり、学園パート特化キャラが泣きながら前線に突撃していったり。
皆さんも是非、素敵なキャラを作って参戦して下さい。
小ネタその1:作ったキャラはパソコンのメモ帳などに保存しておき、キャラデータの下の方に考えられる限りのロールや前提変換を書いておくと自分のターンに慌てずに済みます。特に公式ゲームは最初に概略が伝えられるので前提変換が考えられやすいです。その時に成功要素と出す根拠も合わせて書いておくと提出時間ギリギリになって焦ってミスすると言う失敗が減ります。
小ネタその2:作ったキャラは一度ノートなりルーズリーフになりにまとめておいた方がいいでしょう。手元で出せる成功要素が確認できるのは便利ですし、万が一パソコンが突然潰れたり回線切れたりした時でも携帯電話でゲーム続行が可能です。
いよいよガンパレの持ちキャラ作りに勤しむようになったのですが
「初めてだからどんなキャラ作ればいいのか分かりません!!」
「技能とか絶技とかどれを取ればいいのか分かりません!!」
大丈夫です。私もぶっちゃけそんなの分かりません(オイ)。
Aマホ歴はそこそこあれど、ガンパレ歴はほぼ皆無な私が色々考えたキャラ作成術をここで挙げていこうと思います。
願わくば、誰かの役に立つよう書いておきますね。
作成その1:キャラのコンセプトを考えてみよう
「いきなりコンセプトと言われても分からないよ」と引かないで下さい。順を追って説明しますから。
まずはP.46,47にキャラクターの原型と原設定表が、P.40~43に追加設定が書いてありますのでそこを埋めましょう。これでキャラの設定が決まります。
さて、キャラのコンセプトですが。まずは好きに選んでみましょう。ダイスで全部決めても構いませんが、いきなり「ソックスハンターだった」とか「猫/ウサギ/犬、鳥のいずれかだった」とか出たら困りますよね。ですからいきなりギャンブルはせず、自分がよく知っているキャラとかに合わせて設定を埋めていきましょう。
「自分がよく知っているキャラ?」と言って首を傾げるかもしれません。世の中には軍人の出てくるアニメやマンガが一杯あります。そのキャラを
試しにここまで作ってみました。
既存キャラの楽な所は、自分がいきなり作ったキャラではなくよく知っているキャラなので扱いやすい所です。慣れたらもっと自分なりに色んな事に特化したキャラを作っていくといいでしょう。それでは、次は成功要素を作っていきましょう。
作成その2:成功要素を作ろう
P.49の通り根源力を割り振りましたか? 判定数値は300ですので割り振った根源力÷300が成功要素の数になります。端数は四捨五入して計算して下さいね。
成功要素も「絶対勝てる奴」とか力まないで下さい。どんな成功要素も通る時もあれば通らない時もありますから。初心者の人は自分で考えるよりP.51.52から取っていった方がやりやすいですね。それでは作ってみましょう。
作ってみました。
さあ、次はいよいよ戦場の華、兵科決めです。
作成その3:兵科と絶技を決めよう
どの技能欲しいとか、どの官給品欲しいとかありますが。
まあ最初は趣味で選んでみましょう。
どうせキャラの真価は経験を積まないと分からないのです。「これ向いてない」「これは駄目だ」と思ったら転科すればいいんですから気楽に。また絶技には「追加技能」と言う技能を追加できるものもありますから、欲しい技能がないならこれで補いましょう。
さあ、次は絶技を選んでみましょう。まずさっき選んだ兵科と技能を確認し、それに何が合うか考えていきましょう。他の成功要素は入れ替えが聞いたり継ぎ足したりができますが絶技はできませんので、ここは慎重に選びましょう。
選んでみました。
さあ、最後の仕上げに武装を選んでまとめていきましょう。
作成その4:武装選びとまとめ
えーと。重量とか速度とか硬さとか色々ありますが。
初心者は最初は初期官給品で戦うのが一番いいかなと思います。重量計算も楽だし、一度ゲームしてみたら何が足りないか分かるので、発言力は残しておいた方がいいです。
WDは好きな物が選べ、初期官給品なので年代も発言力も関係ないので慎重に自分のキャラにあったものを選びましょう。男女制限や技能制限も忘れずに。
重量ルールはP.54にありますので計算して下さいね。
あと武装以外の初期官給品にも重さがあります。それも全部足していって下さい。ちなみに乗り物の重量は加算しません。(ちなみに軍服を置いておこうとしたら「授業中裸で受けていると言う設定にするぞ」と言うSDもいますので、できればそんな裏技使わない方がいいでしょう>笑)
選んでみました
さあ。後は決めていったものをテンプレート通りに並べていったら完成です。
完成しました。
後は実際にプレイしてみてキャラをどんどん修正していきましょう。
以上、初心者の初心者による初心者のためのキャラ作成講座でした。
キャラ作りは面白いです。
バリバリの戦闘特化キャラが学園パートでうんうん唸りながら成功要素提出していったり、学園パート特化キャラが泣きながら前線に突撃していったり。
皆さんも是非、素敵なキャラを作って参戦して下さい。
小ネタその1:作ったキャラはパソコンのメモ帳などに保存しておき、キャラデータの下の方に考えられる限りのロールや前提変換を書いておくと自分のターンに慌てずに済みます。特に公式ゲームは最初に概略が伝えられるので前提変換が考えられやすいです。その時に成功要素と出す根拠も合わせて書いておくと提出時間ギリギリになって焦ってミスすると言う失敗が減ります。
小ネタその2:作ったキャラは一度ノートなりルーズリーフになりにまとめておいた方がいいでしょう。手元で出せる成功要素が確認できるのは便利ですし、万が一パソコンが突然潰れたり回線切れたりした時でも携帯電話でゲーム続行が可能です。
キャラ完成例
名前:吉良大和
プレイヤー名:日の出
根源力:2000
発言力:1000
兵科:人型戦車兵/人類決戦存在候補
設定:
元々工業学校の生徒だったが戦争で住む場所を奪われ人型戦車兵の素質があった事から嫌とは言い切れずそのまま戦場で戦う事となった。戦争に向かない性格で内向的。昔の友達からもらったペットを連れて回っているのが目撃されている。
原型
A:男:女の子に見える
B:優しい:いやと言えない性格で細かいところをよく見ている
C:男+優しい:線の細い人で荒事は不得意であるが、おそろしく繊細で勘が鋭い
D:探求型:1つのことに飛びぬけた才能があるが人付き合いが下手
E:ひがんでいる:表面上他人に合わせればいいと思っている
成功要素:配分比:配分根源力:要素数:
かわいいところ:20%:200:1:
【信じたことは疑わない】
秘密の部分:20%:200:1:
【土壇場で強い】
痛く気にしているところ:20%:200:1:
【異性に見える】
趣味:20%:200:1:
【プログラム作成】
象徴的な私物:20%:200:1:
【ペット】
追加原設定:
出自:戦災
動機:現地徴用
コネクション:滝川陽平・加藤祭:友情
技能
開発5、強運5、同調5、慈悲5、人型戦車操縦5、無線5、砲術5、白兵5
一般絶技
予測回避:事後行動:自身:停止2:防御修正+1000
ダッシュ:本文:自身:停止2:移動修正×1.5
バックステップ:本文:自身:なし:後方移動の移動速度×5
武器・防具
武器名称:種別:重量:技能:射程:阻止線:貫通力:攻撃修正:移動攻撃:弾数:備考
90mmQF:火砲(砲/人型):300:砲術:1500:1:7:12000:不可:10:初期官給品
防具名称:種別:重量:重量限界:速度:装甲:防御修正:攻撃修正:備考
互尊戦車兵型:ウォードレス:25:×2:×1:1:600:100:初期官給品。へり・航空機を除く乗り物を操縦している間攻撃修正に+1000
乗り物名称:種別:重量:重量限界:速度:装甲:防御修正:攻撃修正:備考
士魂号M型”複座”練習機:乗り物(人型戦車):1000:×16:×4:5:12000:3000:初期官給品
戦闘値
合計重量:342:軽荷
状態:重量:移動速度:ステップ:全力移動
軽荷:~800:×8:640:800
通常:801~1600:×4:320:400
重荷:1601~2400:×2:160:200
移動不能:2401~:-:-:-
使用武器1名称:武器攻撃修正:防具攻撃修正:乗り物攻撃修正:技能値×300:合計攻撃修正
90mmQF:火砲:12000:1000:3000:1500:17500
使用防具名称:防具防御修正:乗り物防御修正:技能値×300:合計防御修正
士魂号M型”複座”練習機:600:12000:1500:14100
その他のアイテム
インナースーツ
トイレパック
無線機
軍服/制服
作業服
吉良大和の靴下
プレイヤー名:日の出
根源力:2000
発言力:1000
兵科:人型戦車兵/人類決戦存在候補
設定:
元々工業学校の生徒だったが戦争で住む場所を奪われ人型戦車兵の素質があった事から嫌とは言い切れずそのまま戦場で戦う事となった。戦争に向かない性格で内向的。昔の友達からもらったペットを連れて回っているのが目撃されている。
原型
A:男:女の子に見える
B:優しい:いやと言えない性格で細かいところをよく見ている
C:男+優しい:線の細い人で荒事は不得意であるが、おそろしく繊細で勘が鋭い
D:探求型:1つのことに飛びぬけた才能があるが人付き合いが下手
E:ひがんでいる:表面上他人に合わせればいいと思っている
成功要素:配分比:配分根源力:要素数:
かわいいところ:20%:200:1:
【信じたことは疑わない】
秘密の部分:20%:200:1:
【土壇場で強い】
痛く気にしているところ:20%:200:1:
【異性に見える】
趣味:20%:200:1:
【プログラム作成】
象徴的な私物:20%:200:1:
【ペット】
追加原設定:
出自:戦災
動機:現地徴用
コネクション:滝川陽平・加藤祭:友情
技能
開発5、強運5、同調5、慈悲5、人型戦車操縦5、無線5、砲術5、白兵5
一般絶技
予測回避:事後行動:自身:停止2:防御修正+1000
ダッシュ:本文:自身:停止2:移動修正×1.5
バックステップ:本文:自身:なし:後方移動の移動速度×5
武器・防具
武器名称:種別:重量:技能:射程:阻止線:貫通力:攻撃修正:移動攻撃:弾数:備考
90mmQF:火砲(砲/人型):300:砲術:1500:1:7:12000:不可:10:初期官給品
防具名称:種別:重量:重量限界:速度:装甲:防御修正:攻撃修正:備考
互尊戦車兵型:ウォードレス:25:×2:×1:1:600:100:初期官給品。へり・航空機を除く乗り物を操縦している間攻撃修正に+1000
乗り物名称:種別:重量:重量限界:速度:装甲:防御修正:攻撃修正:備考
士魂号M型”複座”練習機:乗り物(人型戦車):1000:×16:×4:5:12000:3000:初期官給品
戦闘値
合計重量:342:軽荷
状態:重量:移動速度:ステップ:全力移動
軽荷:~800:×8:640:800
通常:801~1600:×4:320:400
重荷:1601~2400:×2:160:200
移動不能:2401~:-:-:-
使用武器1名称:武器攻撃修正:防具攻撃修正:乗り物攻撃修正:技能値×300:合計攻撃修正
90mmQF:火砲:12000:1000:3000:1500:17500
使用防具名称:防具防御修正:乗り物防御修正:技能値×300:合計防御修正
士魂号M型”複座”練習機:600:12000:1500:14100
その他のアイテム
インナースーツ
トイレパック
無線機
軍服/制服
作業服
吉良大和の靴下
キャラ作成例その4
武器・防具
武器名称:種別:重量:技能:射程:阻止線:貫徹力:攻撃修正:移動攻撃:弾数:備考
90mmQF:火砲(砲/人型):300:砲術:1500:1:7:12000:不可:10:初期官給品
互尊戦車兵型:ウォードレス:25:×2:×1:1:600:300:初期官給品。へり・航空機を除く乗り物を操縦している間攻撃修正に+1000
乗り物
士魂号M型”複座”練習機:乗り物(人型戦車):1000:×16:×4:5:12000:3000:初期官給品
その他アイテム
インナースーツ
トイレパック
無線機
軍服/制服
作業服
吉良大和の靴下
合計重量:342:軽荷
状態:重量:移動速度:ステップ:全力移動
軽荷:~800:×8:640:800
通常:801~1600:×4:320:400
重荷:1601~2400:×2:160:200
移動不能:2401~:-:-:-
武器名称:種別:重量:技能:射程:阻止線:貫徹力:攻撃修正:移動攻撃:弾数:備考
90mmQF:火砲(砲/人型):300:砲術:1500:1:7:12000:不可:10:初期官給品
互尊戦車兵型:ウォードレス:25:×2:×1:1:600:300:初期官給品。へり・航空機を除く乗り物を操縦している間攻撃修正に+1000
乗り物
士魂号M型”複座”練習機:乗り物(人型戦車):1000:×16:×4:5:12000:3000:初期官給品
その他アイテム
インナースーツ
トイレパック
無線機
軍服/制服
作業服
吉良大和の靴下
合計重量:342:軽荷
状態:重量:移動速度:ステップ:全力移動
軽荷:~800:×8:640:800
通常:801~1600:×4:320:400
重荷:1601~2400:×2:160:200
移動不能:2401~:-:-:-
キャラ作成例その3
兵科
人型戦車兵/人類決戦存在候補
技能
開発5、強運5、同調5、慈悲5、人型戦車操縦5、無線5、砲術5、白兵5
絶技
予測回避:事後行動:自身:停止2:防御修正+1000
ダッシュ:本文:自身:停止2:移動修正×1.5
バックステップ:本文:自身:なし:後方移動の移動速度×5
人型戦車兵/人類決戦存在候補
技能
開発5、強運5、同調5、慈悲5、人型戦車操縦5、無線5、砲術5、白兵5
絶技
予測回避:事後行動:自身:停止2:防御修正+1000
ダッシュ:本文:自身:停止2:移動修正×1.5
バックステップ:本文:自身:なし:後方移動の移動速度×5
キャラ作成例その2
かわいいところ:20%:200:1:
【信じたことは疑わない】
秘密の部分:20%:200:1:
【土壇場で強い】
痛く気にしているところ:20%:1:
【異性に見える】
趣味:20%:200:1:
【プログラム作成】
象徴的な私物:20%:200:1:
【ペット】
【信じたことは疑わない】
秘密の部分:20%:200:1:
【土壇場で強い】
痛く気にしているところ:20%:1:
【異性に見える】
趣味:20%:200:1:
【プログラム作成】
象徴的な私物:20%:200:1:
【ペット】
キャラ作成例その1
名前:吉良大和
根源力2000
原型
A:男:女の子に見える
B:優しい:いやと言えない性格で細かいところをよく見ている
C:男+優しい:線の細い人で荒事は不得意であるが、おそろしく繊細で勘が鋭い
D:探求型:1つのことに飛びぬけた才能があるが人付き合いが下手
E:ひがんでいる:表面上他人に合わせればいいと思っている
出自:戦災
動機:現地徴用
コネクション:滝川陽平・加藤祭:友情
設定
元々工業学校の生徒だったが戦争で住む場所を奪われ人型戦車兵の素質があった事から嫌とは言い切れずそのまま戦場で戦う事となった。戦争に向かない性格で内向的。昔の友達からもらったペットを連れて回っているのが目撃されている。
根源力2000
原型
A:男:女の子に見える
B:優しい:いやと言えない性格で細かいところをよく見ている
C:男+優しい:線の細い人で荒事は不得意であるが、おそろしく繊細で勘が鋭い
D:探求型:1つのことに飛びぬけた才能があるが人付き合いが下手
E:ひがんでいる:表面上他人に合わせればいいと思っている
出自:戦災
動機:現地徴用
コネクション:滝川陽平・加藤祭:友情
設定
元々工業学校の生徒だったが戦争で住む場所を奪われ人型戦車兵の素質があった事から嫌とは言い切れずそのまま戦場で戦う事となった。戦争に向かない性格で内向的。昔の友達からもらったペットを連れて回っているのが目撃されている。
経@詩歌藩国さん依頼SS
小さな約束
岩崎はふうと息を吐いた。
息が白い。
久々に感じる、皮膚をピリピリ刺すような冷気。
ずっと南国にいたからなあと岩崎がぼんやり思っていたら、息を切らせて走ってくる人影があった。
約束していた相手だった。
「わあ、ええっとすいません! コートとか取ってきます!!」
約束の相手……経は岩崎の顔を見た途端慌てて回れ右をしそうになったので、岩崎は苦笑して「やー。夏だけど、涼しいねえ」と言って手を振った。
「あ、いいよいいよ。最近南国にいたから、忘れていただけさ。すぐ慣れるよ」
岩崎がそう言うと経は「ほんとに大丈夫ですか?」と尚も心配そうに顔を覗き込んできた。
岩崎は笑う。
「実は僕ぁ、青森の生まれなんだよ」
「えーと、はい。寒いところなんですね」
岩崎の言葉に経はキョトンとして首を捻っている。
ああ、そう言えばアイドレスの世界は自分の世界と逆で、北の方が暑くて南の方が寒いんだっけ。
岩崎は笑った。どうもややこしくていけないな。
「あー。そだね。うん。ごめん」
「いえ、寒いところもあるとおもいます。山あいとか!」
経はやっぱり分かっていないようだが納得してくれたらしい。
素直なのはいいなあ。岩崎は素直にそう思ったが、今は黙っておく事にした。
「ははは。いいさ。で、えーとなんだっけ」
「あの、いまFVBでエクウスとジャスパーと、それとターニさんがいるぽいのですが」
ああ。
岩崎は納得した。
今FVBは国民がゾンビ化して大変な事になっていると言うのは岩崎の耳にも届いていた。
「ああ。うん。もちろん知ってるよ?」
「なんとか助けになりたいのです。死なない範囲ですけど……」
経は小さい声で「すいません……。ボクはよわっちいので」と付け足しながらそう言った。
「一応知り合いで強いのには頼んだので、大丈夫とは思うんだけどねえ」
「それなら良かったです。他にもACEの皆さんがいるみたいなので」
そう言いながら経はゴソゴソと何かを取り出した。
取り出したのはコロンとした石のついたペンダントである。
経は頬を赤くして笑った。
「それでもお守りだけは作りました!」
自分は弱い弱いと言っていながら頑張ったんだな。
岩崎はそれを微笑ましく思って思わず笑みが零れた。
「そうだね。ありがとう。いまつけても?」
「はい、受け取ってくれてありがとう……」
経の手から受け取って、首にかけてみる。
ストンとした重さが心地よかった。
経はそれを見て顔を赤くしたり隠したりしている。
「まあまあ似合うと思うけど?」
「うん、すてきです。あ、あのそうなんといったらいいか」
「男の人にアクセサリーを渡したのは初めてで、その」と言いながら、ポッポと湯気が出そうに喜んでいる経を素直に「可愛いなあ」と思ったが、それは口に出さないで置く事にした。
好意は思って大事にするものであって、口に出すものではないと思ったから。
「嬉しいよ。お礼はキスで?」
「えええ――!!」
経は今にもひっくり返りそうな顔をしたので「冗談が過ぎたな」と少し反省した。
「冗談だよ? ごめんね。お礼は、また今度」
「えっと、無事で過ごしてくれるならそれでいいです」
経は手をパタパタさせてそう答える。
「それが一番難しいんだけどねえ」とは、意地悪になるので言わないでおく事にした。
「岩崎君が幸せそうなの見ていると、ボクも嬉しくなります」
「それは良かった。幸い僕はいつもしあわせなんだ」
「えへへ。それならよかったです。嬉しいです」
素直だなあ。
岩崎は思わず頬を赤くして照れた。
話を変えよう。
「どこかいきますか?」
岩崎の声にポッポと湯気出して照れていた経の顔が素に戻った。
「えっと、サファイアラグーンで散歩とかしたいです。水辺がすきなんです」
「いいとも。じゃ、いこっか?」
「はいッ」
経は「案内しますね」と岩崎の手を取ろうとしてためらって手を隠した。
別に手を繋いでも構わないのに、と思ったが口に出すのも無粋なので黙っておく事にした。
経が嬉しそうなのが嬉しい。今は彼女が好きなようにしようと、岩崎はそう思う事にした。
/*/
サファイアラグーンは詩歌藩国が最近作った温泉施設であった。
この所どの国も金銭難に陥っていたから娯楽施設建設は必然であった。
まあそんな裏事情はさておき、北国で温泉に入ると言うのは乙なものであり、ここもそれなりに人が入っていた。
経に案内され、岩崎は水着をレンタルした。
経と待ち合わせしていたら、経はワンピース型の水着を借りて出てきた。
岩崎は何となく見てはいけないものを見たような気がした。
経はそんな岩崎をキョトンと見ている。
「なんだか妙な気分だね」
「そうですか? 中は暖かいですよー」
そうではなくて。
「ああ、いや、うん。そだね」
水着と言うものは罪なものである。
例えどんな柄やオプションがついていても、体のラインは露骨に出る。
それを知ってか知らずか、経は嬉しそうに岩崎の横に寄ってきた。
「ええと、いきなりですが! ボクは岩崎君大好きなのですが、男の人に慣れてないので、こう、徐々に仲良くなりたいです」
無防備だ。
岩崎はそう思ったがいつもの笑顔で誤魔化した。
「うん。まあ、同じこと考えてた。大丈夫」
経はそんな岩崎の反応にもう一度キョトンとした顔をした。
ボク、岩崎君に何か失礼な事したっけか。
彼が目線を合わせてくれないのが気になったが、横に行っても避けるようにはしないので、多分大丈夫なのだろうと思う事にした。
「ありがとうです。なんかいろいろごめんなさい。でも、がんばります! なにかはよくわかりませんが」
そう言いながらも、二人はお湯に浸かった。
外の寒さとは打って変わって、お湯は温かい。
体の芯までほっこりとしてくる。
「湯加減はどうだい?」
岩崎はようやく経と目線を合わせた。
お湯に浸かってしまえば体のラインは見えない。
経は嬉しそうに岩崎を見た。
「はい、気持ちいいです。息苦しくないですし」
「うん。そうだ、帰りに温泉卵を買って帰ろう」
岩崎は立ち上がり、岩の上に腰掛けた。
足だけはお湯に浸かっている。温まった体を湯気で少し冷ましている。
「いいんですか? わーい、ありがとうございます。その場で食べる人用のカップもあるんですよー」
経は嬉しそうにぱしゃぱしゃと岩崎の下に寄っていった。
「へえ。というか、ほんとに温泉地だね?」
「えーと、他の藩国の温泉地って行ったことはないですけど、こんなかんじでしょうか」
経も立ち上がって岩崎の腰掛けている岩に座った。
岩は小さく、岩崎とはくっついている感じになった。
「あ、いや、うん。そうかも」
そう言えばアイドレスではあまり旅をしてないかもな。岩崎はそう思った。
「旅をするのって楽しそうです」
「そうだね。僕も遊牧民族らしく旅してみようかな」
「そうしたら旅の話を聞かせてくださいね」
経は振り返って言った。
背中越しにしゃべるのは、互いの体温が伝わって心地いい。
岩崎も振り返ると、微笑んだ。
「もちろんさ」
お守りをもらったお礼がしたかったけど、生憎水着にはポケットがなかった。
「帰るときにね」
そのお礼の話は、また後日。
岩崎はふうと息を吐いた。
息が白い。
久々に感じる、皮膚をピリピリ刺すような冷気。
ずっと南国にいたからなあと岩崎がぼんやり思っていたら、息を切らせて走ってくる人影があった。
約束していた相手だった。
「わあ、ええっとすいません! コートとか取ってきます!!」
約束の相手……経は岩崎の顔を見た途端慌てて回れ右をしそうになったので、岩崎は苦笑して「やー。夏だけど、涼しいねえ」と言って手を振った。
「あ、いいよいいよ。最近南国にいたから、忘れていただけさ。すぐ慣れるよ」
岩崎がそう言うと経は「ほんとに大丈夫ですか?」と尚も心配そうに顔を覗き込んできた。
岩崎は笑う。
「実は僕ぁ、青森の生まれなんだよ」
「えーと、はい。寒いところなんですね」
岩崎の言葉に経はキョトンとして首を捻っている。
ああ、そう言えばアイドレスの世界は自分の世界と逆で、北の方が暑くて南の方が寒いんだっけ。
岩崎は笑った。どうもややこしくていけないな。
「あー。そだね。うん。ごめん」
「いえ、寒いところもあるとおもいます。山あいとか!」
経はやっぱり分かっていないようだが納得してくれたらしい。
素直なのはいいなあ。岩崎は素直にそう思ったが、今は黙っておく事にした。
「ははは。いいさ。で、えーとなんだっけ」
「あの、いまFVBでエクウスとジャスパーと、それとターニさんがいるぽいのですが」
ああ。
岩崎は納得した。
今FVBは国民がゾンビ化して大変な事になっていると言うのは岩崎の耳にも届いていた。
「ああ。うん。もちろん知ってるよ?」
「なんとか助けになりたいのです。死なない範囲ですけど……」
経は小さい声で「すいません……。ボクはよわっちいので」と付け足しながらそう言った。
「一応知り合いで強いのには頼んだので、大丈夫とは思うんだけどねえ」
「それなら良かったです。他にもACEの皆さんがいるみたいなので」
そう言いながら経はゴソゴソと何かを取り出した。
取り出したのはコロンとした石のついたペンダントである。
経は頬を赤くして笑った。
「それでもお守りだけは作りました!」
自分は弱い弱いと言っていながら頑張ったんだな。
岩崎はそれを微笑ましく思って思わず笑みが零れた。
「そうだね。ありがとう。いまつけても?」
「はい、受け取ってくれてありがとう……」
経の手から受け取って、首にかけてみる。
ストンとした重さが心地よかった。
経はそれを見て顔を赤くしたり隠したりしている。
「まあまあ似合うと思うけど?」
「うん、すてきです。あ、あのそうなんといったらいいか」
「男の人にアクセサリーを渡したのは初めてで、その」と言いながら、ポッポと湯気が出そうに喜んでいる経を素直に「可愛いなあ」と思ったが、それは口に出さないで置く事にした。
好意は思って大事にするものであって、口に出すものではないと思ったから。
「嬉しいよ。お礼はキスで?」
「えええ――!!」
経は今にもひっくり返りそうな顔をしたので「冗談が過ぎたな」と少し反省した。
「冗談だよ? ごめんね。お礼は、また今度」
「えっと、無事で過ごしてくれるならそれでいいです」
経は手をパタパタさせてそう答える。
「それが一番難しいんだけどねえ」とは、意地悪になるので言わないでおく事にした。
「岩崎君が幸せそうなの見ていると、ボクも嬉しくなります」
「それは良かった。幸い僕はいつもしあわせなんだ」
「えへへ。それならよかったです。嬉しいです」
素直だなあ。
岩崎は思わず頬を赤くして照れた。
話を変えよう。
「どこかいきますか?」
岩崎の声にポッポと湯気出して照れていた経の顔が素に戻った。
「えっと、サファイアラグーンで散歩とかしたいです。水辺がすきなんです」
「いいとも。じゃ、いこっか?」
「はいッ」
経は「案内しますね」と岩崎の手を取ろうとしてためらって手を隠した。
別に手を繋いでも構わないのに、と思ったが口に出すのも無粋なので黙っておく事にした。
経が嬉しそうなのが嬉しい。今は彼女が好きなようにしようと、岩崎はそう思う事にした。
/*/
サファイアラグーンは詩歌藩国が最近作った温泉施設であった。
この所どの国も金銭難に陥っていたから娯楽施設建設は必然であった。
まあそんな裏事情はさておき、北国で温泉に入ると言うのは乙なものであり、ここもそれなりに人が入っていた。
経に案内され、岩崎は水着をレンタルした。
経と待ち合わせしていたら、経はワンピース型の水着を借りて出てきた。
岩崎は何となく見てはいけないものを見たような気がした。
経はそんな岩崎をキョトンと見ている。
「なんだか妙な気分だね」
「そうですか? 中は暖かいですよー」
そうではなくて。
「ああ、いや、うん。そだね」
水着と言うものは罪なものである。
例えどんな柄やオプションがついていても、体のラインは露骨に出る。
それを知ってか知らずか、経は嬉しそうに岩崎の横に寄ってきた。
「ええと、いきなりですが! ボクは岩崎君大好きなのですが、男の人に慣れてないので、こう、徐々に仲良くなりたいです」
無防備だ。
岩崎はそう思ったがいつもの笑顔で誤魔化した。
「うん。まあ、同じこと考えてた。大丈夫」
経はそんな岩崎の反応にもう一度キョトンとした顔をした。
ボク、岩崎君に何か失礼な事したっけか。
彼が目線を合わせてくれないのが気になったが、横に行っても避けるようにはしないので、多分大丈夫なのだろうと思う事にした。
「ありがとうです。なんかいろいろごめんなさい。でも、がんばります! なにかはよくわかりませんが」
そう言いながらも、二人はお湯に浸かった。
外の寒さとは打って変わって、お湯は温かい。
体の芯までほっこりとしてくる。
「湯加減はどうだい?」
岩崎はようやく経と目線を合わせた。
お湯に浸かってしまえば体のラインは見えない。
経は嬉しそうに岩崎を見た。
「はい、気持ちいいです。息苦しくないですし」
「うん。そうだ、帰りに温泉卵を買って帰ろう」
岩崎は立ち上がり、岩の上に腰掛けた。
足だけはお湯に浸かっている。温まった体を湯気で少し冷ましている。
「いいんですか? わーい、ありがとうございます。その場で食べる人用のカップもあるんですよー」
経は嬉しそうにぱしゃぱしゃと岩崎の下に寄っていった。
「へえ。というか、ほんとに温泉地だね?」
「えーと、他の藩国の温泉地って行ったことはないですけど、こんなかんじでしょうか」
経も立ち上がって岩崎の腰掛けている岩に座った。
岩は小さく、岩崎とはくっついている感じになった。
「あ、いや、うん。そうかも」
そう言えばアイドレスではあまり旅をしてないかもな。岩崎はそう思った。
「旅をするのって楽しそうです」
「そうだね。僕も遊牧民族らしく旅してみようかな」
「そうしたら旅の話を聞かせてくださいね」
経は振り返って言った。
背中越しにしゃべるのは、互いの体温が伝わって心地いい。
岩崎も振り返ると、微笑んだ。
「もちろんさ」
お守りをもらったお礼がしたかったけど、生憎水着にはポケットがなかった。
「帰るときにね」
そのお礼の話は、また後日。