忍者ブログ記事別アクセス推移 多岐川さんのアイドレス日記: 2008年07月
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2008年07月

  1. 2008/07/25 都築つらね@都築藩国さん依頼SS
  2. 2008/07/20 むつき・荻野・ドラケン@レンジャー連邦さん依頼SS
  3. 2008/07/15 追いかけっこ何故こうなる
  4. 2008/07/15 久珂あゆみ@FEGさん依頼SS
  5. 2008/07/15 プレゼントSS(らしいもの)
  6. 2008/07/14 小カトー・アイコン集
  7. 2008/07/13 戦闘機の開発(イベント)
  8. 2008/07/05 鷺坂祐介@星鋼京さん依頼SS

都築つらね@都築藩国さん依頼SS

 爆発の中の出会い


 オンサはくるりと周りを見回した。
 平和な通り、平和な商店街、平和な電車……。
 うん、いい所だ。
 ただ足りないものがある。
 オンサはまっすぐに指を伸ばした。


 爆発。爆発。爆発。


 大きな煙が立ち込めて、きのこ雲が浮かぶ。
 うん。やっぱりこうでなきゃ。
 オンサは満足そうにうなずいていると。
 きのこ雲の浮かぶ景色が凍った。
 絶技凍結である。
 オンサは面白くなさそうに絶技の飛んできた方向を見た。
 肩で息をしている男が一人いる。
「死ぬ、マジで死ぬ!! オンサあああ!!!」
 男は叫んでいた。
 オンサは自分を呼ぶ男の顔をまじまじと見た。
「誰?」
「この国の藩王、法官1級。都築つらね……白にして秩序のほうが通りは良いか、ね?」
「なるほど」
 すぐに理解した。
「じゃあ、貴方が私の旦那様だったりするのね」
 イグドラシルに描かれた運命の相手。
 オンサは不思議と笑みが浮かんでいた。
「認めないけど。ぜーたい。認めないので、アール」
 とんと男、改め都築つらねの顔を見つめた。
 つらねは困ったような、どうしたらいいのか分からないような顔をしていた。
「大丈夫? 台詞ないけど?」
 つらねは苦笑しながら返事を返した。
「……初対面からお前なあ。まあ、まず謝る。こっちの都合で勝手に、急に、呼んで悪かった。」
「ううん。貴方が勝手でロマンチストで一々いらんこと一言いうけど面倒見がいいのはよく知ってるわ」
 オンサは笑った。
 イグドラシルに描かれた運命の相手。
 その男の事は何だって分かる。
 オンサはそう思ったのである。
「……とにかく、旦那かどうか認められる以前に、だ。」
 オンサはにこっと笑った。
「説教はノーサンキュー」
 オンサは指をさした。

 爆発。爆発。爆発。

 オンサは満足そうに爆発した方向を見た。
 つらねは爆発した方向をあわあわと見ている。
「で、なんだっけ」
「……ええと、説教とかおいといて。状況説明していただけますかオンサさん。お願いしますから。」
 つらねは半ば泣きそうな顔でこっちを見た。
 オンサは当然のように答えた。
「私、爆発好きなんだ。というか。愛してる。説明終わり。で、本番の爆発なんだけどね?」
「OK、良く分かった! お願いだからやめてください! 俺の国壊さないでー!!」
 つらねが悲鳴をあげるのをオンサはまじまじと見た。
 同じオーマなのにどうして分からないんだろう。
 オンサは不思議そうに首を傾げたが、相手は秩序。無秩序とは逆なのだろうと勝手に納得した。
「壊したら回復させてるじゃない。見てよ、あの前衛的な搭」
 オンサの指を指した方角には、爆発に巻き込まれて見事にえぐれたビルが建っていた。
 ……と思ったら、先からボキッと折れて見事に崩れた。
 オンサは満足げに頷いた。
「壊れ方まで格好いいんだから」
「ちょ、待て! 長距離輸送システム―――!!!」
 つらねは頭を抱えて叫んだ。
 オンサは面白くなさそうな、面白そうな顔をして彼を見た。
「ねえ、オンサさん、話し合おう!ちょっと話し合おう!」
 うん、秩序は頭が硬い。もうちょっと柔らかい方がいいなあ。
 オンサはつらねをじっと見た。
「話す要素なんかあったっけ」
「なかなかね、楽しそうなのはわかるけどね。申し訳ないんだけど、凄い勢いで困ってる人もいるから、ね!? 少し、待ってもらえると、有難いんだ。」
 オンサは少し黙って考えた後、口を開いた。
「困っているのは、貴方の心の中。それも本気じゃない。微笑めば、いいと思うよ?」
 その言葉に一瞬つらねはぽかん。とした顔をしたがすぐに気を取り直した。
「格好良いなあもう! でもまだちょっと笑えないよ! よ!?」
「だから駄目なのよ。貴方のどこが気に入らないって。そこ。貴方には笑顔が足りないわ。たとえ笑っても嘘くさいんだもん」
 微笑めばいいのに。
 オンサはもう一度口に出そうとした言葉は黙っておく事にした。
 何と言うか、秩序の慌てる顔は面白い。その事に気付いたのである。
 つらねはまた何かを言おうとしたが、とりあえず一息ついた。
「……わかった、ちょっと落ち着こう。」
 つまらない。
 オンサは指をぴっと指すとゴミ箱を爆発させた。
「最高」
 オンサは少し気持ちよくなって笑うと、つらねは引きつった笑いを返してきた。
「落ち着かせて下さい! 狙ってやってるだろ! ていうか、よし、ちょっと待て。話させろ。」
「今のは良かったね?」
 オンサはにっこり笑った。
 今の反応は面白かった。
 秩序が慌てて答えを出そうとするのが面白かった。
「今度、うちの国で“変なオブジェ展”という祭をやるんだが。それに出品してみないか。マジ爆発無しなら、合法的に、説教無しで、好きなもの作ってもらってもいいんで。こっちでOK出せる規模なら爆発も……ありで。」
 何とか妥協点を探そうとする彼。
 うん。面白い。
「私がどういうか 当ててみて?」
「そんなの関係ない。無秩序だもの?」
「貴方がいうことなんて、一つだってきいてあげない。ばーか。死んじゃえ」
 オンサはつらねにあっかんべーをした。
 そしてそのまま歩き始める。
「もおおお!」
 オンサの背後からつらねの叫び声が聞こえる。
「ちょっと待って。もう少し考えてくれないか、ほらあそこの和菓子美味しいってうちのメードさん言ってたから食べに行こうぜ、ね。」
 オンサは振り向いた。
 今度はちょっと怒りながら。
「来るまでに時間かかったわね?」
 オンサの言葉につらねはびくっとし、少し肩を落とした。
「ああ、それも、謝る。本当、ごめん。」


 秩序はいつもそう。
 私の事は後回し。
 秩序の中にいて、自分自身の力で戦おうとしない。
 自分だけの力で戦ってみなさい。
 もしそうなったら。
 ちょっとは見直してあげてもいいわ。


 オンサは秩序とキスをした唇を舐めた。
 今回はサービス。
 次回からは奪ってみなさい。
 オンサは足を組んで景色を見つめた。
 自分の起こした爆発で、煙がしゅーしゅー流れている。
 オンサは笑った。
 何千年ぶりかに、面白くなりそうな、そんな予感がしたのだ。
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むつき・荻野・ドラケン@レンジャー連邦さん依頼SS

 指輪物語


「一応それも教えて下さい」
 店主はおやと思いました。
 二人の若い男女は新婚さんらしく、二人は寄り添って指輪を見て回っていました。
 店主はしまおうと思っていた指輪を男女に見せました。
「これは旅人が戻るためにつかうものです。帰還のお守りですよ。新婚さんには使い道が……」
 それを聞くと奥さんが嬉しそうに旦那さんをこづきました。
「カールが私をおいてか無ければ使わないものだけどね」
『カール』と呼ばれた旦那さんは苦笑しながらも同意しました。
「まあ、パイロットが戻ってくるにはいい指輪かもしれないな」
「私達、パイロットだもんね、いいかもしれない」
 二人は嬉しそうに、大事な指輪を「これ」に決めたようです。
 店主はおやと思いました。
 指輪と言う物は持ち主を選ぶのかと。
 パイロットの男女は嬉しそうに「ではそれをくれないか。二つ」と指輪を取りました。
 店主は「はあ」と言いつつ、指輪にまつわる話を思い出していました。


/*/


「いつかこの空を飛ぶんだ」
 一人の青年がいました。
 空を知っているのは魔法使いだけでした。
青年は魔法使いじゃなくても空を飛べる事を証明するため、空飛ぶ事を夢見て日々プロペラをいじる生活をしていました。
「頑張ってね」
 青年には恋人がいました。青年がプロペラをいじるのを手伝っている人でした。
 青年は恋人に誓いました。
「空を飛べるようになったら、必ず月の石を持ってくるから」
 青年は空を飛ぶ事を夢見て、今日もプロペラをいじっていました。
 恋人はそんな彼が大好きだったので、それを微笑んでみていました。

 産業革命が起こっていたのはこの頃でした。
 世界は活気に溢れていました。新しいエネルギー、新しい機械、新しい世界。
 魔法使いが魔法を使うように、人はいろんな事ができるようになっていきました。
 さて、恋人は魔法使いでした。
 恋人は青年が空を飛べるよう願いを込めて、お守りを作る事にしました。
 鍋をくべ、呪文を唱えてお守りを作りました。
 それはちょうど手の中に入る位の石でした。
「明日、いよいよ飛行実験をするんだ」
 青年が言うのを、恋人はにこにこしながら聞いていました。
「お守り。貴方が無事空に飛べますように」
 恋人は作ったお守りを渡しました。
 お守りはころんとした形のすべすべした手触りの石でした。
 青年は笑って石を手に取りました。
 青年は石をポケットにしまい、飛行実験に挑む事となりました。

 空高く、晴天。
 その日は風もなくいい天気でした。
 青年は『飛行機』と名付けた機械に乗り込んでいました。
 たくさんの観客に見守られ、『飛行機』にはエンジンがかけられました。
 飛行機は音を立てて浮かび上がりました。
 人々は歓声をあげました。
 恋人は涙ぐんで空を見つめていました。
 青年は空を飛んでいました。
 いつか恋人が箒に乗せて飛んでくれたように、高く高く。
 青年の胸ポケットには恋人からのお守りがありました。
 帰ってきたら式を挙げよう。青年はそう思いながら、どこまでもどこまでも高く飛んでいきました。

 
/*/


「いいですよ、これから新生活で何かと入用でしょう? 100マイルなんてもらえません。20マイルでいいですよ」
「本当にそれでいいのか?」
「構いませんよ。どうせこの指輪はアンティークです。もらってくれるならサービスしますよ」
 店主は嬉しそうに指輪をはめて歩いていく二人の背中に、不思議な縁を感じていました。
 かつて空を夢見た夫婦がはめていたものを、空を飛ぶ夫婦がはめる不思議。
 巡り会わせと言う物はあるものだねえ。
 店主は煙草をくゆらせて、次の客を待つ事に決めました。

追いかけっこ何故こうなる

多岐川佑華 :こんばんはー生活ゲームに来ましたー

芝村裕吏さん :記事どうぞ

芝村裕吏さん :あ。機体あるよ

多岐川佑華 :あっ、先に機体もらってよろしいでしょうか?

芝村裕吏さん :L:Whirling leaf = {
 t:名称 = Whirling leaf(乗り物)
 t:評価 = 体格12,筋力12,耐久力8,外見9,敏捷14,器用7,感覚7,知識7,幸運7,対空戦闘18
 t:特殊 = {
  *Whirling leafの乗り物カテゴリ = 航空機として扱う。
  *Whirling leafは近距離戦闘行為ができる。
  *Whirling leafは中距離戦闘行為ができる。
  *パイロットの他、コパイロット1名を必要とする。
  *戦闘時に1機につき燃料10万t、資源3万tを使用する。
  *Whirling leafの人機数 = 10人機として扱う。
  *Whirling leafのアタックランク = ARは20として扱う。
  *Whirling leafは以下のオプションを装備できる。全てのオプションは1回きりの使い捨てで、1個につき燃料を2万t使用する。{
   ・対空ミサイル 敵が射程に入ると自動で一回の対空戦が出来、その間、対空評価は+2される。AR-1 4発まで装備できる。
   ・爆弾 敵が射程に入ると自動で一回の地上に対する遠距離攻撃が出来、その間、遠距離戦闘評価は+2される。AR-1 4発まで装備できる。
   ・偵察用機首 偵察時に感覚が+5される。AR+3 この装備は重複装備できない。偵察用機首を装備する時は近距離戦闘行為、中距離戦闘行為は出来なくなる。
  }
 }
 t:→次のアイドレス = 航空機・邀撃機の開発(イベント),航空機・宇宙戦闘機の開発(イベント),


芝村裕吏さん :40マイルです

多岐川佑華 :えっと戦闘機の開発の時に支払ったので支払い大丈夫でしょうか?

芝村裕吏さん :OK

多岐川佑華 :了解しました

多岐川佑華 :

【予約者の名前】03-00058-01:多岐川佑華:FEG
【実施予定日時】7/15 21:00~22:00
【ゲームの種別】生活ゲーム
【ゲーム時間:消費マイル】
 ・1時間:20マイル×1時間
【予約の有無】予約 有り(10マイル)
【召喚ACE】
 ・小カトー・多岐川:個人ACE:0マイル
【参加プレイヤーの食糧消費】3マイル×1人
【合計消費マイル】計33マイル
【参加者:負担するマイル】
 ・03-00058-01:多岐川佑華:FEG:入学済:33マイル

芝村裕吏さん :イベントは?

多岐川佑華 :小カトーにこの機体見せてあげたいなあと思います。元々小カトーの誕生日用に作ってたので*1

芝村裕吏さん :はい。

芝村裕吏さん :2分待ってね

多岐川佑華 :(緊張してきた)

芝村裕吏さん :/*/

芝村裕吏さん :ここはFEGの飛行場だよ

多岐川佑華 :Q小カトー横にいますか?

芝村裕吏さん :A:いえ?

多岐川佑華 :Q:小カトーどこにいますか?

芝村裕吏さん :A:見えない

多岐川佑華 :「ショウ君? ショウ君ー」一応呼んでみます

ショウ:「なにー?」

芝村裕吏さん :遠くから声がした

多岐川佑華 :r:声する方向見ます

芝村裕吏さん :遠くからだね。滑走路近くで飛行機を見ていた。

多岐川佑華 :#本当に呼んだら飛んでくるのか……

多岐川佑華 :r:小カトーの元まで走っていきます

ショウ:「?」

芝村裕吏さん :ショウは二歩下がった

多岐川佑華 :Q:えーっと小カトー下がったのは髪の色のせいですか?(汗)*2

芝村裕吏さん :A:ええ

芝村裕吏さん :げっという感じでした。

多岐川佑華 :「うんと、染めた!! 似合う?」開き直って笑顔です*3

ショウ:「じゃ、そういうことで」

多岐川佑華 :一応今日の服装です

加藤屋の守り購入しました


芝村裕吏さん :ショウは逃げ出した

多岐川佑華 :「何で逃げるの!!」追いかけます

多岐川佑華 :「ショウ君のために戦闘機頑張って作ったから見てもらおうと思ったのに!!」

ショウ:「いやもう! なんとなく! 遺伝子で!」

多岐川佑華 :「ショウ君だって同じ色じゃない!!」頬膨らませます

多岐川佑華 :「似合わない?」泣きそうな顔して小カトー見ます

多岐川佑華 :あと小カトーのアイコン描いてもらいました

ショウ:「いや、似合うとか似合わない以前で全力で遺伝子が逃げろと俺に告げているんだ。来年! 来年会おう!」

多岐川佑華 :「もういい、ショウ君そんな嫌がるなら髪切ってくる」泣きだします

多岐川佑華 :「坊主なっても嫌いにならないでね」

芝村裕吏さん :ショウの姿は遠くなった

芝村裕吏さん :もう声は聞こえてないと思われる。

多岐川佑華 :追いかけます

芝村裕吏さん :敏捷はいくつ?

多岐川佑華 :ちなみに今アイドレス着てないので評価値0です。

芝村裕吏さん :なるほど。

芝村裕吏さん :(だったらピンクにしないでも(笑))

芝村裕吏さん :追いつけなかった

多岐川佑華 :f:小カトーのピンク髪は西国人国家では目立つ

多岐川佑華 :は通りますか?

芝村裕吏さん :通った

多岐川佑華 :r:小カトーのピンク頭目指して探します

芝村裕吏さん :あ。宰相府に向かう飛行機のチケット買ってる

多岐川佑華 :「待って!!」全力で追いかけて捕まえます

芝村裕吏さん :捕まえた。

ショウ:「ぎゃー!」

多岐川佑華 :「何でそんなに嫌がるの!!」抱き付いて離れません

ショウ:「俺に言われても!」

多岐川佑華 :「そんなに嫌なら髪染めるから。だから嫌いにならないで!!」涙目

ショウ:「……おまえ、加藤の血筋だったんだな」

多岐川佑華 :「うーんと、嫁入りしようと思って染めた」

芝村裕吏さん :ショウは貴方の両肩に手を置いた。

多岐川佑華 :「覚悟決めようと思って」

ショウ:「やめろ、すぐやめろ、今やめろ」

多岐川佑華 :「何で? 嫁入りしたら迷惑? 私嫌い?」泣きます

ショウ:「いやというか、早い、早いって!」

ショウ:「ふー」

芝村裕吏さん :ショウは汗を拭いた。

ショウ:「びびった」

多岐川佑華 :「ごめんなさい……」しゅーんとしてます

多岐川佑華 :「私ショウ君から一度も告白とかされた事なかったから不安なの。友達とか指輪とかもらってていいないいなあって思って。だから」しゅーん*4

ショウ:「いやもう」

ショウ:「まあいいや。えーと」

ショウ:「ちょっと歩こうぜ」

多岐川佑華 :「うん。手繋いでいい?」

芝村裕吏さん :ショウは黙って手を出した

多岐川佑華 :手を繋いで小カトーについていきます

ショウ:「まず、加藤、カトーという家があって」

ショウ:「俺の母ちゃんの実家だけど、髪がピンクなんだ。そいつをみるとタキガワ家は、まあ逃げる」

多岐川佑華 :「ショウ君のお父さんも逃げたの?」

ショウ:「うん」

ショウ:「そりゃもう、星の海に」

多岐川佑華 :「ショウ君のお母さん可哀相……」しゅーん

ショウ:「そんなこと言われても」

ショウ:「ま、とにかく、何百年も前からの、それはしきたり」

ショウ:「俺も迷信だとかばかな話だと思うけど、足が勝手に動くんだよ」

多岐川佑華 :「今は?」不安げに小カトーの顔見てます

多岐川佑華 :「私嫌?」

芝村裕吏さん :D:目をそらした*5

多岐川佑華 :#何故照れる

芝村裕吏さん :#さあ

多岐川佑華 :「うー、じゃあさ」

多岐川佑華 :「髪の色そんなにショウ君嫌ならかつら被るからいいよ。その替わりショウ君さ」

多岐川佑華 :「好きの証拠下さい」

多岐川佑華 :「不安なんだもん。ショウ君何も言ってくれないから」

芝村裕吏さん :F:ショウは二歩下がった。

ショウ:「いや、好きだよ。うん」

多岐川佑華 :「本当?」悲しそう

ショウ:「いやまじ。俺ピンク髪と手つないだの母ちゃん以外はじめて」

多岐川佑華 :「ふえ、ありがとう……」ようやく笑います

ショウ:「うう」

多岐川佑華 :「?」

ショウ:「いや、なんでもない。で、なんだっけ」

多岐川佑華 :「ショウ君に誕生日に渡そうと思ってた戦闘機、ようやくできたから見て欲しかったの。元々ショウ君に乗ってもらうために作った機体だから」

ショウ:「裏マーケットとか?」

多岐川佑華 :「うーんと、国の人と一緒に作った。裏マーケットのって言ってた」

ショウ:「あー」

芝村裕吏さん :ショウは微笑んだ。

ショウ:「そっか。それなら少し知ってるかも」

多岐川佑華 :「うん、見てみて」

多岐川佑華 :Q:そのまま飛行場に見に行って大丈夫ですか?

芝村裕吏さん :A:ええ

芝村裕吏さん :すでに引き出されているよ。

芝村裕吏さん :舞い落ちる、木の葉が

ショウ:「またあったな」

芝村裕吏さん :ショウは、ちょっと笑った

多岐川佑華 :「ふえー?」小カトーの顔見ます

多岐川佑華 :「ショウ君知ってるの、これ?」

ショウ:「こっちの話。こいつ、複座だけど、なかなかいい機体だぜ」

多岐川佑華 :「そっかーよかったぁ。頑張って作ったかいあるよ」

芝村裕吏さん :ショウは慣れた感じでラダーを下ろした。

ショウ:「乗る?」

多岐川佑華 :「うん」

ショウ:「じゃ、飛ぼうぜ」

芝村裕吏さん :ショウは笑って見せた。

多岐川佑華 :一緒に笑います

芝村裕吏さん :/*/

芝村裕吏さん :はい。お疲れ様でした。

多岐川佑華 :お疲れ様でしたー

芝村裕吏さん :評価変動はぎりぎりもちなおして+1+1

芝村裕吏さん :秘宝館には1,1で依頼できます

多岐川佑華 :リアルで涙腺壊れて大変でした…

多岐川佑華 :嫌われたらどうしようと本当にそればっかり…

芝村裕吏さん :なる。

芝村裕吏さん :いやもう。必死でにげてたけどな

多岐川佑華 :お母さんそんなに怖いですか。Aマホでも思いっきり逃げられましたが*6

芝村裕吏さん :ええ。

芝村裕吏さん :思いっきり逃げますな

多岐川佑華 :最後に1つ質問いいですか?

芝村裕吏さん :どぞ

多岐川佑華 :機体の名前作った時と違うんですが、意味ありますか? 作った時は東雲で作ってたんですが

芝村裕吏さん :東雲は個別名だね。

芝村裕吏さん :FEGとかで量産されるときは舞い落ちる木の葉になると思うよ

多岐川佑華 :おお、了解しました。量産の時は国庫使えるのでしょうか? 自腹でしょうか?

芝村裕吏さん :国庫使えるよ

多岐川佑華 :了解しました。国に報告しておきます。

芝村裕吏さん :では解散しましょう。お疲れ様でしたー

多岐川佑華 :お疲れ様ですー

*1:小カトーの誕生日に戦闘機渡そうと思って作っていました。立派なものができて何よりです。
*2:小カトーは加藤遼子さん(小カトーの母)に近いものを見ると拒否反応を起こします。まさか髪の色の時点でアウトだとは思いもせず。
*3:職業「加藤屋の守り」を取ったら自動的に髪の色ピンクになるようです。
*4:その日のNWCで「プロポーズしろ」と盛り上がって嫁入り宣言していました。まさかゲームの半分を追いかけっこに費やす事になるとは思いもせず。
*5:アイコン初お披露目。何故照れる。
*6:「Aの魔法陣による新年会」より。おかんキャラでお年玉あげようとした所すごい逃げられました。それが未だトラウマになっています。

久珂あゆみ@FEGさん依頼SS


 夢の時間の後のまどろみ


 その夜、久珂あゆみは幸せいっぱいに笑っていた。
 今日はいい日だった。何故なら結婚式があったからだ。
 私と、大事な人との結婚式。
 あゆみは幸せを噛み締めていた。
「あゆみ、どうしたの?」
 横には、一番大事な人がいた。
「今日の事がね、夢みたいだったなって、そう思ったんです」
 あゆみは顔いっぱい満面の笑みを浮かべる。
 それを見て大事な人も一緒に笑った。
「夢じゃないよ?」
「分かってます」
「もう夜も遅い。そろそろ眠ろうか」
「はいっ」
 あゆみの返事に、大事な人は微笑んだ。
 二人はいつものように手を繋ぐ。
 二人はいつものように手を繋いだまま寝室に入っていった。


 二人はおそろいのパジャマを着て、一緒の布団の中でまどろんでいた。
 あゆみがごろんごろんと何度も寝返りをうつのを大事な人が見ていた。
「眠れない?」
 大事な人の言葉に、あゆみはこくんと頷いた。
「今日が幸せすぎたから、眠っちゃったら夢が終わっちゃうんじゃないかなって思ったんです」
「夢じゃないよ?」
「分かってます。でもそれだけすごーく幸せだったんですよ」
 ふいにあゆみの手を大事な人が絡め取った。
 手と手が重なる。
 触れた手は、あったかい。
「夢じゃない証拠だよ。これで眠れると思うよ」
 あゆみは大事な人の顔を見た。
 いつものように大事な人は微笑んでいた。
 手を繋ぎ、微笑みながら、あゆみは天井を見た。
今日の出来事を反芻する。


 真っ白なドレスを着て、たくさんの人に祝福されて、そして晋太郎さんがいて。
 ハトが飛んでいた。パイプオルガンが響いていた。ステンドグラスから光がきらきらと差し込んでいた。
 歌と拍手に包まれて、ライスシャワーを浴びて、二人で門を出た。
 その時最初に見たものは何だったっけか。
 あゆみは目を瞑った。
 ぎゅっと手を握ると、大事な人の大きい手が自分の手をぎゅっと握り返してくれた。


 その日見た夢は幸せなものだった。
 私がいて、大事な人がいて、たくさんの人に囲まれて、そして誓ったのだ。必ず幸せになると。
 その夢は夢なんかじゃない。本当にあったのだ。
 夢の中でもあゆみは幸せいっぱいに笑った。


 何度も何度も繰り返す夢。
 その中であゆみは何度も何度も笑っていた。
 手を握ると、握り返してくれる手がある。
 この手の温かさが、いつまでも続くといい。あゆみは夢の中でもそう思った。


 貴方が死んで、宇宙がいくつも崩壊しても
 天が落ちるまで、地が裂け海が割れるまで
 死が二人を分け隔てても
 共に歩む事を誓おう
 

 永遠に、愛していると

プレゼントSS(らしいもの)

加藤屋の守り購入しました


今日のプレゼント

戦闘機:東雲

/*/


 多岐川佑華が髪の色を染めたのはついこの間だった。
「えへへー」
 ピンク色の髪を触って満足そうに笑う。
 小カトーに何て言われるかなあと思った。
 何て言ってくれるかなあと思って笑った。
 今日はようやく出来上がった小カトー専用戦闘機東雲を見てもらうのと同時にある事を計画していた。


「ショウ君のお嫁さんにして下さい」
 言ってみて恥ずかしくなった。
 正式なお付き合いをしてからどれ位になるんだっけと思ったけど、忘れられていた期間もあったので計算してみてもよく分からなかった。
 戦闘機置く場所作るついでに家を買おうと思っていたが、少し考えたのだった。

「私とショウ君って付き合ってるんだよね?」
 不安だった。
 具体的に言うと小カトーから一度も告白らしい事を言われた事がなかった。
 告白された事もないのに家買っても一緒に住んでくれるんだろうかと思ったのでだった。

「多岐川さんの場合はー「ショウ君、私ショウ君のお嫁さんになりたい」とか言わないと駄目な気がする」

 その一言にポカンとした。
 そして納得した。
 お嫁さんにしてくれたら一緒に住んでくれるかなあ。
 そう思ったのである。
 ……かなり曲解しているが気にしてはいけない。多岐川佑華は普段から小カトー関わるとぐるぐる度が3割増上がる人間である。

「戦闘機に流されないといいなあ」
 そう思った。
 ドキドキするし、ぐるぐるするけど、言いたい事は言おう。
 そう決めた。


/*/

小カトー・アイコン集

A:通常
小カトー・通常

B:真剣
小カトー・真剣

C:笑顔
小カトー・笑い

D:照れ
小カトー・照れ

E:怒り
小カトー・怒り

F:悲しみ
小カトー・悲しみ


アイコン作成:久珂あゆみ@FEGさん(ありがとうございます)

戦闘機の開発(イベント)

L:戦闘機の開発 = {
 t:名称 = 戦闘機の開発(イベント)
 t:要点 = {
”共同開発戦闘機は裏マーケットで開発されている防空戦闘機である。EV108での戦訓をもとに、より巨大で長いロイター時間と航続距離を持つ、本格的な戦術戦闘機として開発された。FCSやレーダーなど簡易化されていた部分も、すべて装備している。とはいえコストや運動性の観点で機体は可能な限り小型化され、翼長12m、全長13mとなった。道路運用は諦められ、低翼機となっている。機種に捜索・照準レーダーを装備し、複座機も存在した”

 t:周辺環境 = 空
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *戦闘機の開発のイベントカテゴリ = 個人イベントとして扱う。
  *戦闘機の開発(個人事業)を行うことが出来る。
 }
 t:→次のアイドレス = なし



L:Whirling leaf = {
 t:名称 = Whirling leaf(乗り物)
 t:評価 = 体格12,筋力12,耐久力8,外見9,敏捷14,器用7,感覚7,知識7,幸運7,対空戦闘21
 t:特殊 = {
  *Whirling leafの乗り物カテゴリ = 航空機として扱う。
  *Whirling leafは近距離戦闘行為ができる。
  *Whirling leafは中距離戦闘行為ができる。
  *パイロットの他、コパイロット1名を必要とする。
  *戦闘時に1機につき燃料10万t、資源3万tを使用する。
  *Whirling leafの人機数 = 10人機として扱う。
  *Whirling leafのアタックランク = ARは20として扱う。
  *Whirling leafは以下のオプションを装備できる。全てのオプションは1回きりの使い捨てで、1個につき燃料を2万t使用する。{
   ・対空ミサイル 敵が射程に入ると自動で一回の対空戦が出来、その間、対空評価は+2される。AR-1 4発まで装備できる。
   ・爆弾 敵が射程に入ると自動で一回の地上に対する遠距離攻撃が出来、その間、遠距離戦闘評価は+2される。AR-1 4発まで装備できる。
   ・偵察用機首 偵察時に感覚が+5される。AR+3 この装備は重複装備できない。偵察用機首を装備する時は近距離戦闘行為、中距離戦闘行為は出来なくなる。
  }
 }
 t:→次のアイドレス = 航空機・邀撃機の開発(イベント),航空機・宇宙戦闘機の開発(イベント),


*対空戦闘に「小カトー・多岐川」からのHQB+1加算済
根拠ログ
*対空戦闘にSHQによりHQB+2加算済
根拠ログ
提出ページ

戦闘機:東雲(しののめ)

東雲


開発経緯


今回戦闘機開発に着手するに至ったのは1つの深刻な問題と、1つのしょうもない趣味によるものであった。1つは、先日の黒麒麟藩国との戦闘であった。黒麒麟の空爆により、整備部隊が全滅。FEGはメカ大国ではあるが、対空戦、防空にかけてはまだまだ開発の余地があり、それを露呈する結果となった。1つは、今回開発指揮を取る事となったFEG文族の多岐川佑華による個人的な理由によるものだった。
「ショウ君に誕生日プレゼントに戦闘機贈ったら喜ぶと思うんだ」
……誕生日プレゼントにこんな大々的に戦闘機を開発するのかとつっこみを入れたいだろうが、本人は大真面目なためその先のつっこみはスルーさせていただく。
とにかく、こうして戦闘機開発に着手する事となった。


開発コンセプト


先の黒麒麟藩国との戦闘により洗われたFEGの欠点は、制空権の獲得ができない事であった。待つ事でしか敵と戦えないのだから、待つだけだと先日の戦いのように犠牲者が出る。よってこちらから打って出る事ができる戦闘機が必要となってくる訳である。制空権獲得のできる仕様として

1:航空・低軌道宇宙での戦闘行為の可能
2:レーダーによる長距離索敵行為の可能
3:レーザー兵器、ロケットミサイルによる超長距離、長距離戦闘行為の可能
4:機銃による中近距離戦闘行為の可能
5:機動力による回避行動の可能と搭乗員生還率向上のための機体強化向上の両立

以上5点を挙げて開発が進められた。
結果、機動力と機体の強化の両立を突き詰めた所、機体全体の小型化する事で落ち着いた。また機動力向上による機体の不安定さを咆月が精霊回路発動の為組み込まれた制御装置の応用によりバランスを保つ事に成功した。


基本運用方法

基本的に対空戦特化の機体とする。運用としては長距離偵察後、敵機を発見し次第上空に回りこみ、そこから一気に急降下してレーザー及びミサイルによる一撃離脱型の戦術を主として使用するものとする。ドッグファイトにまでもつれこんだ場合は機銃と隠蔽率の高さを利用して距離をおいてから戦うものとする。ミサイルには赤外線誘導ミサイル、レーダー誘導ミサイルの二種類を設置し、敵機との距離、配置によって使い分ける事とする。


武装・機体装備各種

レーダー

この機体のコンセプトの根幹に位置するもの。今までの対アラダ戦、対黒麒麟戦で得た情報を元に超長距離索敵ができるように最新仕様に構築されたもの。しかし難点はこれらの機能をつけると重量かかるのだが、FEGメカ部がWD煌月・咆月の武装収納力を応用して軽量化する事に成功した。

推力偏向ノズル

ガスや液体と言った流体の流れる方向を定めるために使用されるパイプ状の機械部品。運動エネルギーを増加させる事に用いられる。この機体の機動力を促進するために用いられた。

FCS

射撃管制装置。今までの対アラダ戦、対黒麒麟戦で得た情報を元に最新のものにバージョンアップされた敵に正確に命中させるための観測・伝達・計算・指向を司るシステム。打撃の弱い機銃でも致命所を狙えるように設定してある。

バランサー

機体全体の機動力と安定を保つ制御装置。咆月が精霊回路発動の為組み込まれた制御装置を応用して機体全体のバランスを保つのに使用されている。

レーザー

レーダーの索敵機能により自動照準を合わせる事が可能となった。基本的にレーザーゆえに直線でしか攻撃できないのが欠点だが、自動照準ゆえに必ず攻撃が的中するので、距離を置きたい場合や奇襲作戦においては有効な武装である。

ミサイル

赤外線誘導ミサイル・レーダー誘導ミサイルの2種類。赤外線誘導ミサイルの場合は、太陽や赤外線欺瞞装備と目標を誤認しない事が、重要な性能になる。また、できるだけ多方向から敵機の熱を追跡する性能も重要である。レーダー誘導ミサイルの場合は、アクティブ・ホーミング(ミサイル搭載のレーダー自体が電波を照射する)か、セミアクティブ・ホーミング(戦闘機のレーダーが電波を照射して、ミサイルのレーダーは反射波を感知するのみ)かが、大きな要素となる。セミアクティブ・ホーミングの場合、戦闘機は目標物に絶えずレーダー波を照射する必要があり、その間は回避行動が取れず、取ってしまった場合は放ったミサイルの命中が期待できなくなる。アクティブ・ホーミングであれば、目標に対してミサイルを撃った後は、戦闘機は自由に行動ができる。敵機との距離、配置により使い分ける事とする。重量の都合でそれぞれ多数は搭載できないものの、命中率、破壊力は全武装の中でも一番である。

機銃

手動・自動切り替え可能で動かす事により敵機攻撃可能。ただし機体運営上接近戦はしない方針なのであくまでおまけである。基本的に距離を置く事をもっとうとし、命中率や損傷率は気にしない。

パイロットスーツ

パイロットスーツ


小さな機体に合わせて密着式の小カトー専用スーツを開発した。普段ブカブカなのを円盤式のボルトを押す事で密着するような仕様になっている。



開発秘話

「ショウ君の誕生日に戦闘機プレゼントしたら喜ぶと思うんだ」
「何言ってんだお前」

 ある瀧川妖精(本人否定)とその友人の会話。


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 小カトーの誕生日に戦闘機をプレゼントしよう。
 色々ツッコミを入れたい所だが、多岐川はそう考え行動に移すのだが。
 まさかこれが思わぬ方向に話が進むとは、この時の多岐川にも想像が付かなかったのである。


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 開発においての問題は2つ。
 1つは、多岐川は戦闘機・というかメカの事に関してずぶの素人だ、という事だ。
 何しろコイツ、1度も整備士アイドレス着用した事がないからパイロット経験のあれとかこれしか情報がなさすぎたのである。つまり、操縦はともかく、肝心の乗り物に関しての知識がなさすぎる。
 そして、最大の問題が。

「どうしよ、ウチの国の人で誰か手伝ってくれる人いないかなぁ………」

 そう、戦闘機開発に技族の方の技術協力が必須だという事。
 この「小カトーの誕生日に(以下略)」を言い出したのは先日の黒麒麟との戦闘直後。
 その大規模な戦闘時、整備部隊が全滅、という事態に陥った。もし、直後に紅葉藩国から医療部隊が派遣されなかったら、と思うと………。
 そんな後に技族の皆さんに超個人的な理由で「戦闘機作るから手伝って」と言うのもどうなのだろうか。
 多岐川が考えている時だった。
 FEG国産ヒーローのテーマソングが聞こえてきたのは。

「こんにちは、佑華殿。メカ技族をお探しだと聞いたのですが」
 テーマソングと共に登場したのはFEG国産ヒーロー・ヴァンダナ仮面の原作者(?)メカ技族のヴァンダナ氏だった。
 当然、多岐川も自ら名乗り出てくれるとは思わなかったからびっくりしたのは言うまでもなく。

「はい探しております。でも、いいんですか?」
「大丈夫ですっ!!」
 何回も何回も大丈夫かと言い続けたが、ともかく、こんな変なノリでFEGのメカ部の支援を得られることになり。多岐川の本当の意味での奮闘が始まった。


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「え、ミサイルって何個詰めれるの?」
「低翼機って何ですか?」
「え、レーザーとステルスは一緒に使えないの?」

 etc………。
 本当に、多岐川はメカの基本知識も皆無な為なかなか分からない事だらけだった。
 だから

「○○、小カトーの性格だったら◎◎の方がいいんじゃないですかねぇ?」
「××と△△はこうしましょう」

 メカ取り扱いに慣れた人間の協力はありがたかった。

 ヴァンダナ氏との相談の末、小カトーがアクロバット飛行を得意とするというのを考え高機動重視の機体と開発コンセプトを定め、高機動重視によるパイロット負担を高性能コンピューターも導入する事で軽減する事で問題を解決した。
 多岐川はヴァンダナ氏から手渡された資料と独自でアチコチから調達した資料を片手に開発指揮を取り、ヴァンダナ氏は多岐川の要望に答え白を基調に赤と青のラインの機体を作り上げていった。
 そう、最初色々浮上した問題も何とかなり、順調に開発は進んでいたのだが。

 最大の問題は、完成間近に肝心の開発責任者の脱藩が原因の開発頓挫と………。


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 多岐川の突然の脱藩はやはり小カトー絡みだった。
 原因は、帝國と共和国が戦争する事になるかもしれない。そんなきな臭い噂が飛び交ったのがきっかけだった。
 ちなみに、多岐川が最後に小カトーに会った時。彼は西方有翼騎士団に所属していた。

 西方有翼騎士団=帝國の騎士団
 多岐川の現在の出身藩国=FEG=共和国
 もし、このまま戦争が勃発した場合………………。

 小カトー・多岐川VS多岐川佑華(チーン)

 どうにかその事に関して小カトーと連絡を取ろうと手紙を送ったのだが。返事はいっこうに届かず。
 多岐川はぐるぐるが納まらないままFEGを離れ、帝国の一国・たけきの藩国に移住をしたのだが。
 何故か入れ違いに、小カトーは騎士団を辞めFEG国民になっていたのだった。

 ついでにもう1つ。
 多岐川が戦闘機を完成させる前に、小カトーは自分で戦闘機を買っていたのだった。
 後に 何とか小カトーと再会して聞かされた多岐川は当然へこんだ。
 FEGに残っていたヴァンダナ氏も当然へこんだ。

「先生、戦闘機どうしましょう?(汗」
「作りますっっ(きっぱり)」
「了解。続行ですねっ」
「自分で買ったの後悔する位ええのにするのです~」

 以上、多岐川とヴァンダナ氏の国際電話からの会話(一部抜粋)。

 後日、お世話になったたけきの藩国の皆さんにお別れして多岐川はFEGに戻って来た。
 こうして開発責任者帰国により、戦闘機開発は再開された。


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「まあ、そんな訳でどうにか完成にこぎつけたのよねー。ああ、色々疲れたー」
「お疲れ様ですわー、佑華さん。ところで、これ何て名前にしますの?」
「ああ、名前は最初から決めてた。東雲」
「しののめ?」
「うん。タキガワ一族の戦闘機ね、「蒼穹」とか「蒼天」とかみんな空の名前だから、ショウ君の機体にもそんな名前付けようって思ったの」
「ふぅん。あ、も1個聞いていいですか?」
「何?」
「作ったこれ、どこに置いときますの?」
「………ひ、飛行場借りるもんっっ。そんでもって後で家買って置いとくもんっっ」

 少々私情交じりで作られた戦闘機・東雲。
 これが大空の戦いで大事な人の盾となり剣になる事を切に祈る。


ハイアー・ザ・スカイ



開発責任:多岐川佑華
設定画:ヴァンダナ
開発秘話文章:芹沢琴(敬称略)

鷺坂祐介@星鋼京さん依頼SS

 青空の下の微笑み


~呪われろ
  決してお前達が結ばれぬように竜の呪いをかける~


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 彼の様子がおかしいとかすみが感じるようになったのはつい1ヶ月前だった。
 いきなり無断で学校を休み始めたのだ。
 あれから1月。ろくに会話をしていない。
 あれから自分も変になったのだろうか? 自分も彼とあまり接点を持たなくなったように思える。
 そんな時だった。告白をされたのは。


「ずっと前から好きでした。付き合って下さい」
 面食らった。自分に「好き」と言ってきたのは、彼を含めて2人目だった。
 相手はバスケットボール部の先輩。爽やか好青年って感じだ。
 付き合うには、人の手前でもいい相手だろう。
 でも、何かが違う。
 かすみは首を傾げた。
 何でこんなに心の中がもやもやするのだろう。
 告白を受けてはいけない気がする。でも何でだろう?
 私が誰と付き合おうと自由なはず。でも違う。何かが違う。

 かすみは呪いを受けていた。好きな相手とは決して結ばれない貝神様の呪い。
 でもかすみ自身はその事に全く気付いていなかった。
 しかし、呪いはかけられていても、彼女の心を心底から縛る事はできなかった。

 バスケ部の先輩としゃべっている所に、彼が現れた。
「失礼しますー。竹刀、取らせてください。」
「どうぞ。いこう、かすみ」
「あ、うん」
 彼を見た瞬間。
 かすみはぐるぐるしていた。
 何かが違う。何かが違う。
「あ。かすみ、話があるんだけど、後でいい?」
 彼が話しかけてきた。
 ちらりと彼の顔を見た。
 心配そうな、真剣そうな顔。
 かすみはどうすればいいか分からず、とりあえず笑った。
 人は訳が分からない時、とりあえず笑う。
「部活あるから、またこんど」
「ちょっと大事な話なんだけどさ。」
 彼は真剣な顔でかすみと向き合う。
「今日、お願いしたいんだけど。やっぱ無理?」
 先輩が「かすみ、早く」とせかしている。
 かすみは曖昧に笑った後、先輩の後をついていった。
 取り残された彼の、悲しそうな顔は見たくなかった。
 何でこうなったんだろう?
 かすみはちくりと胸に何かが刺さったような、そんな感覚を受けていた。


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「昨日言ってた大事な話なんだけど、しばらく学校出れなくなるかもなんだ。だから、ここで書いておくね。
 かすみが好きです。付き合ってください。」

 彼からの手紙が届いた。
 彼はまた、学校に来なくなるらしい。
 何でだろう。何で胸が苦しいんだろう。
 かすみは首を傾げた。
 自分の気持ちが分からなかった。
 呪いは、彼女の心を鈍く重くしていた。

 その日も、かすみは遅刻しそうになって走っていた。
 走って走って走って。
「おーい! おはよう!!」
 気付けば彼も一緒に走っていた。
 かすみは振り返る。
「……おはよう」
「おはよう! 手紙はゴメン、かすみが好きな事は本当だった。」
 彼は続けた。
「でも、これからは目の前の風住(かすみ)を好きになろうと思う! だから。風住、付き合ってください。」
 かすみは目を見開いた。
 胸の中の霧が、一気に晴れ上がったような、そんな感覚を覚えた。
「……」
 彼の瞳をじっと見る。
 彼の瞳の中には、自分が映っていた。
「いいけど」
「ありがとう! ……遅刻、するよ? 競争、する?」
 彼は笑っていた。
 かすみ、改め風住はむー、となったが、まあいっかと考え直した。
 自然と笑みが浮かぶ。
 彼に手を伸ばした。
 彼は風住の手を取った。
 そのまま二人は手を取り合って走る。
「自分は伯牙じゃなくて、鷺坂祐介。よろしくね!」
 彼の……鷺坂祐介の顔には大きく笑みが浮かんでいた。
 風住も一緒に笑った。
 青空の下、二人の笑顔が輝いていた。

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