忍者ブログ記事別アクセス推移 多岐川さんのアイドレス日記: 2008年06月11日
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2008年06月11日

  1. 2008/06/11 月光ほろほろ@たけきの藩国さん依頼SS
  2. 2008/06/11 謝罪SS(らしいもの)
  3. 2008/06/11 勝手にぐるぐるして撃沈した現状報告

月光ほろほろ@たけきの藩国さん依頼SS

 素直な気持ち

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「美ー味ーいーぞぉぉ――――!!!」
 きんつばを頬張って月光ほろほろはそう叫んだ。
 ヨーコは面食らった。
 いつも自分を褒めてくれるのはお父さんだけだったから。
 だから自分を褒めてくれた月光が一緒に出かけようと誘いに来た時も面食らった。
 どうすればいいのか分からなかったのである。
 自分の習いたてのきんつばを食べて褒めてくれたのだから、何か自分が作ればいいのだろうか?
 ヨーコは戸惑いながらも、厨房にこもった。


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 知恵者が厨房に入ったのは何となくである。
 この前のお見合いから娘の様子がおかしい。
 いつもそわそわ落ち着きなさそうにしているのが気になった。
「何をしているか?」
 知恵者がヨーコに話しかけたのは、ヨーコが頬を赤らめながらサンドイッチを作っていた時だった。
「お父さん」
 知恵者はヨーコの返事に「おや」と思った。
 いつもは心底嬉しそうに素直な返事をするのが、今日の声は艶っぽく感じた。
「サンドイッチを作っていました」
 厨房はなるほど、いい匂いに包まれていた。
 料理が好きなヨーコは、サンドイッチもパンから作るのである。
「誰かへの贈り物か?」
 そう知恵者が口に出した瞬間、ヨーコは「ポンッ」っと頬を赤らめた。
 湯気を出しているように恥ずかしそうにもじもじした。
「ハイ……です」
「そうか」
 知恵者はのんびり言った。
 思えばヨーコは小さい頃からお父さん一筋であった。
 それがようやく親離れしようとしているのだ。
 少々切ない気持ちにはなるが、ここは祝福してやらなければいけない。
 知恵者はもじもじしているヨーコに頷くだけ頷いて立ち去っていった。
 娘はこれから綺麗になる。今まででも充分綺麗だったが、これからはもっともっと。
 知恵者は柄にも合わず、切ない気分になった。


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「で、知恵者はああやって酒を飲んでいると?」
「いや、酒を飲むのはいつもの事だけど、いろいろ複雑らしいよ? 親離れできたヨーコさんのお祝いとか、子離れしなきゃいけない自分の気持ちとか」
 アーシュラとマイトの目線の先には、すっかり酒で出来上がった知恵者が、陽気に音楽を奏でる姿があった。
 何を言われても、知恵者にとっては娘は大事、娘に祝福をである。
 例え酒で出来上がっているという言い訳を除いても、めでたい、祝いたい気持ちは変わらないのである。
 そう酒で言い訳しながら、知恵者は陽気に音楽を奏でた。
 娘に、イアラに祝福を。


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 ヨーコはバスケットに物を詰めていた。
 サンドイッチ、ジュース、シート。全部心を込めて準備したものである。
 月光の事を思い浮かべた。
 またお見合いの時みたいに喜んでくれるだろうか。
 ヨーコははにかみながら笑った。月光の事を考えると、不思議と笑みが浮かぶのだ。
 ヨーコ自身はまだ気付いていない。
 この感情が「恋」だと言う事を。
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謝罪SS(らしいもの)

東国人+犬妖精+ドラッガー+ドラッグマジシャンになりました


今日の服装。

*FEG→たけきの藩国移住にともない、西国人から東国人に変わりました。
着用アイドレスは東国人+犬妖精+ドラッガー+ドラッグマジシャンになります。
移住事情はコチラから。


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 多岐川佑華。ぐるぐるぐる症候群持ち重症患者。
 小カトー関わると、ただでさえ頭の悪い行動ばかりする癖に、頭の悪さが3割増するという大変たちの悪い人間である。
 この度多岐川は、正座して謝罪のポーズ、というか土下座しそうな勢いのポーズを取っていた。


 私の馬鹿。私の馬鹿。私の馬鹿。
 穴があったら入りたい。つうか埋まりたい。首から。ずぶずぶ。
 目はぐるぐるしていて、性懲りもなく頭の悪い事を考えていた。


 小カトーと連絡が付かなくなったのは5月の月末であった。
 パニック起こしてあれこれ考えてみたが、うまく頭を回転させる事ができなかった。
 小カトーが西方有翼騎士団に入団し、職場訪問もさせてもらった。
 ただ小カトーが嬉しいならそれでいいなあと思っていただけである。当時は。
 しかし状況が変わった。
 共和国と帝國で戦争が始まるとまことしやかにささやかれるようになった。
 共和国出身の秘書官達に帰還令が出て、皇帝軍が西方有翼騎士団と合同作戦に出ると言う噂も流れ始めた。
 多岐川とたんにパニックを起こした。
 当時FEGにいて、小カトーが西方有翼騎士団にいて、皇帝軍と合同作戦をするとなったら、すなわち敵対。
 頭悪いながらに、どうにか小カトーと連絡取ろうとしたが、連絡が付かなくなった。
 そのまま待てばよかったのだが、多岐川は小カトーと戦うのが怖かった。
 脱藩を決めたのは5月31日。ちょうど5月が終わる日だった。


 手紙を送ったが返事が来なかった。
 落ち込んだ。へこんだ。
 そして今どうしてるだろうと気になった。


 何で聞けるようになったかは分からないが、とりあえず聞けるようになったので聞いてみた。


 Q:5マイル払いますので多岐川個人ACEの小カトーの様子を教えて下さい(主に居場所)

 返事があった。

 A:多岐川はFEGにいる。多岐川佑華を探してる。


 実に頭の悪い話である。
 勝手に自分一人でぐるぐるしていただけで、相手が国に残っていたなんて頭が悪いと言わずに何と言うのか。

 かけるつもりなんてなかった迷惑をかけた。
 許してもらえるなんて思っちゃいないけど、とりあえず謝るだけ謝ろう。
 怒られるなら素直に怒られよう。そう心に決めた。


 しかし、1つだけ疑問がある。
「共和国にいる人に帝國から会えるの?」
 頭悪いながらにそう思った。
 しかし頭は悪いし無駄にネガティブな人間ながら思った。
「行ってから考えよう」
 結論はやはり頭が悪かった。

勝手にぐるぐるして撃沈した現状報告

r:この記述は国民番号保管所に登録されているプレイヤー以外読む事ができない。

 5月21日

 小カトーが西方有翼騎士団に入団。佑華喜んで小カトーの職場訪問に出かける。
 まさかこれが引き金でまたも佑華のぐるぐる劇が始まるとは思いもせず……。

 
 5月24日

 皇帝が帝國の表舞台に登場する。帝國とFEGの戦争の話が持ち上がる。それ以降FEG側のACEが皇帝暗殺しようとして失敗に終わる事件、皇帝をいさめようとして失敗に終わる話などが出て、共和国と帝國の戦争が噂されるようになる。


 5月29日

 各国の状況0527より。
 西方有翼騎士団と皇帝騎士団の会談が報じられる。帝國の戦争準備が進められ、共和国と帝國の戦争は避けられないものと噂されるようになる。

 5月30日

 FEG是空藩王と皇帝の対談が執り行われる。結果として皇帝の共和国進出の話を止める事はできなかった。裏で小カトーの情報得ようと質疑に行くが、手紙は送れない、情報は規制されて教えてもらえない、脱藩期日は明日と、情報を得られないまま焦る事だけが続く。その日の夜にISS解散騒ぎが起こるが、当時の佑華はそれを知らない。

 5月31日

 佑華脱藩、FEGからたけきの藩国に移住する。帝國と共和国が戦争になれば西方有翼騎士団に所属している小カトーと敵対する事になると考えたために。

 6月1日

 ISS解散騒ぎが表沙汰になる。治安維持組織解散により共和国は全土で内戦騒ぎにまで発展した。難民が増え、そのために皇帝軍の進撃は中止されて替わりに難民受け入れのための作業が始まる。共和国と帝國の戦争は取りやめになった替わりに共和国の内戦鎮圧と言う課題が残された。小カトーに手紙を送りに行こうとしたら、何故か小カトーFEGに戻っていた。

 6月4日

 小カトーの現状を聞きに行く。
「多岐川の小カトーは国境地帯で左右を見てる。あ。後頭部を殴られて気絶した。今から12時間前だね。」
 小カトーの居場所は分からず、怪我したという現状だけを知る。

 6月5日

 共和国の難民が3000万人死亡、ACE50人死亡と言う情報が流れる。まさかその中に小カトー入ってないよなと冷汗を流すが情報は未だ掴めず。手紙の返事も返って来ない。

 6月6日

 小カトーの誕生日枠の予約に行く。小カトーの生死について尋ねるが判らないと答えられて途方に暮れる。

 6月9日

 皇帝、tera領域の難民問題を尻目に共和国天領と和睦を結ぼうと動き出す。是空藩王始め各国で動きはあったものの帝國と共和国の戦争は回避できず。小カトーからの手紙もなく、どこにいるかも分からない内に戦争始まってしまった……。

 6月10日

 小カトーの様子を聞く。FEGで佑華探してるらしい。手紙届いてるけど読んでない様子。無事ならそれでいいけど、手紙返事来ないと不安になるからせめて読んで……。←今ここまで

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