忍者ブログ記事別アクセス推移 多岐川さんのアイドレス日記: 2008年04月
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2008年04月

  1. 2008/04/25 黒霧@伏見藩国さん依頼SS
  2. 2008/04/18 セタ・ロスティフンケ・フシミ@伏見藩国様依頼SS
  3. 2008/04/12 船橋鷹大@キノウツン藩国様依頼SS
  4. 2008/04/10 アイドレス世界での自国移動機関あれそれとそのうんちく
  5. 2008/04/04 金村と小カトーのこれまでの話(2)
  6. 2008/04/04 紅葉と川辺と微笑みと
  7. 2008/04/04 青空の下の小さな約束
  8. 2008/04/03 快気祝い準備SS(らしいもの)

黒霧@伏見藩国さん依頼SS

 少女と万年筆


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 あれはとても幸運な出来事だったのだろうと後に黒霧は振り返った。
 手元にあるのは、万年筆。あの幸運を象徴するかのような品だ。
 黒霧はこれから何を書こうと考えた。
 そうだ、彼女との出会いについて書いてみるといいかもしれない。
 黒霧は早速万年筆を滑らせた。実にいい書き心地である……。


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 幸運に導かれ、黒霧はアリエスと出会った。
 そのまま紅茶を振る舞われたのは、運がよかったとしかいいようがない。ここはセキュリティーチェックが厳しいのだから。
 紅茶を口にしてみた。
 味わい深い。高級なお茶なのだろうか?
 黒霧が紅茶を飲んでいる正面で、アリエスも紅茶をすすっていた。
 ホワイトスノーは足元で、遊びたそうに黒霧にすりよっていた。
「おいしいです」
 黒霧は率直に感想を述べた。
「あら、そう?」
 アリエスは笑う。
「ええ」
「そう」
 彼女の笑い方は、まるで子供のようだった。邪気がない。
「ここへはどうやって?」
 アリエスは手を組んでこちらを見た。
 表情が実に興味深そうである。
「ホワイトスノーに案内していただいて。海辺から歩いてきたんです」
「帝國のセキュリティーレベルは、中々のレベルにあると思うけど」
「運がよかったのかも」
 黒霧は笑った。
 彼女が嬉しそうに笑っていると、こちらも不思議と機嫌がよくなった。
「あなたに会えたのが、何よりの証拠です」
「そうでしょうね」
 アリエスは頷いた後、上を見た。
 黒霧も並んで上を見た。
「まあ、いいけど。どこから来たの?」
「出身ですか? 伏見藩国、という所から来ました」
「なるほど。猫の人かと思った。なまりがあるから」
「はい。その通りです」
 アリエスの問いに黒霧は頷いた。
「その前は天領で、その前は猫の国に」
「なるほど。なぜ帝國に?」
「うーん……」
 黒霧は5秒ほどうなった後アリエスを見た。
「目指すものを探しているんです」
「そう……」
 アリエスは急に遠くを見るような目をして、カップを見た。
 彼女の横顔がとても綺麗で、黒霧は思わず見入るように彼女の横顔を見た。
 その後少しだけ咳払いをし、ゆっくり彼女に話し出した。
「僕は、前は何もしていなかったんです。何をしていいのかわからなくって、何をしたいのかも、わからなかった」
「今は?」
 アリエスの問いに、黒霧はにっこりと笑いかけた。
「お話を描いているです。僕。まだまだ、上手にはできないけれど。でも、今はきっと、好きなものを追いかけていると思います」
「ものを……」
 アリエスは少し考えた後言った。
「私、海法って人を知ってるわ。猫だけど。面白い人よ?」
 有名な避け作家の名を上げた。
「ふむふむ」
 黒霧は頷いた。
「貴方が同じくらい活躍できるといいわね」
 彼女はにこっと笑うのに、黒霧もつられて笑った。
「がんばります」
「うん。応援してるわ」
 そして彼女は思い出したかのように言った。
「そうだ」
 言った後きびすを返して別荘の方に走っていった。
 黒霧はきょとんとした顔でホワイトスノーと彼女を待った。
 彼女は嬉しそうな顔で息をきらして戻って来た。
 手には万年筆。それを黒霧の手にポンと置いた。
「これは……?」
 黒霧はアリエスと万年筆を見比べた。万年筆は上のほうが少し削れていて、立派そうなのにもったいないと思った。
「あげるわ」
 アリエスはニコニコと笑った。
「それは…・・・ありがとうございます」
「どういたしまして」
 黒霧はまじまじと万年筆を見た。
 自分にはまだもったいないものだと思ったのだ。
「この万年筆と、これをくださったアリエスさんに見合うようなお話を書けるように、がんばります」
「うん。楽しみにしている。クロム。おぼえた」
「僕も。アリエスさん。自信作が出来たら、一番最初にあなたに見てもらうようにします」
 黒霧は万年筆を握った。
 きっと書き心地のよいものだろうとそう思った。


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 彼女とは次会う約束をしなかった。
 彼女が「できない」と答えたからだった。
 それでもいい。黒霧はそう思った。
 万年筆を滑らせる。ペン先から物語が溢れ出るようだった。
 彼女がどこかで読めるよう、これからも物語を書こう。黒霧はそう思い、今日も物語を書き続けるのであった。

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セタ・ロスティフンケ・フシミ@伏見藩国様依頼SS

 祈りが届くと信じて


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 新しい妹に会いに行こうと思い、伏見は出かける事とした。
 何人も可愛がっている妹がいる伏見だったが、今会いに行きたい新しい妹が、今伏見が一番知りたいと願っている妹であった。


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 その日の妹は、小さな机に算数のドリルを広げて一生懸命それを解いていた。その姿は実に愛らしい。
 それを見守るかのように宰相は向かいの安楽椅子に座っていた。
 伏見は少しだけ礼をした後、宰相の前に立った。
「暇じゃのう」
「お暇ですか?」
 伏見の言葉に宰相は顔を上げる。
 少し口角が上がった。
「そなたが。な」
 横で周りが見えない位にドリルに励む妹の姿を、伏見は微笑ましく思いつつ、苦笑した。
「これでも忙しい――と、言えればいいのですが」
「ひまなのかね?」
「国民が優秀なので、暇を持て余しています」
 国にとってはいい事なのだろう、それは。
 王としては少々物足りないが、その替わり。
「おかげで、こうして新しい妹殿にも会いに来れます」
「良いことだ」
 宰相は頷いた。
「部下の優秀さは国を栄えさせる」
「そうですね。国が栄えれば、それが支えになって心も潤う……と、自分は思っています」
「あまりうまくはいってないのかね?」
「国が栄えても、麻の様に乱れる心もあります」
 伏見は一生懸命にドリルをする妹の姿を見た。
 妹はドリルをこなす手を止め、宰相と伏見の姿を交互にきょとんとした顔でみつめていた。
 伏見は妹に対して優しく微笑んだ。
「……妹殿のことを考えると夜も眠れぬ、といったところです」
「わたしのこと?」
 妹はきょとん。とした顔で伏見を見上げた。
 伏見は軽く頷く。
「もちろん」
 妹は不思議そうな顔をした。
 伏見はその妹の愛らしい仕草に目を細めた。
「自分には妹がたくさんいますが、今はあなたのことがいちばん知りたい」
 伏見は妹の顔を優しくみつめながら言った。
 妹はきれいな黒髪を振って振りかえり、宰相の顔を不安げにみつめた。
 宰相は優しく妹に対して笑った。
「話をしておあげ」
 宰相の言葉に、妹は目線を彷徨わせ、困ったような顔をした。
 難しい話と思ったのだろうか。
 伏見はそっと助け舟を出す。
「では、ぽち王女。先に自分からお話ししてもよろしい?」
 妹はぱっと顔を上げて、こっくりと頷いた。
 伏見はふっと笑った後、妹の目線の高さになって、話を始めた。


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「自分の国は、寒い国なのですが――最近、とみに寒くなってまいりまして。」
「北国?」
「はい。雪の国です」
 伏見は優しく妹の目を見た。
「寒いのはお嫌いですか?」
「私は王女だから」
 妹は少し目線を泳がせている。
 伏見は優しく頷いた。
「なるほど。」
「だから、さむいのも、だいじょうぶ」
「それはよかった。自分はあまり寒いのが得意ではありませんが、実はある一件で寒いことが好きになりまして」
 伏見は目を瞑り、あの時の光景をまぶたの裏に浮かび上がらせた。
 妹は興味深そうに伏見の次の話を待っている。
 伏見はとつとつと語りだした。
「空気が、とても気持ちよくなります。透き通ったような、すっきりとしたものに」
「それで」
 妹はきらきらと目を輝かせている。
「ある日、仕事につかれて、寒い夜に城の外にでてみたのです。気分転換にね」
「ふるえない?」
「少しだけ。でも、その震えも次の瞬間には別のものになりましたよ」
 伏見は少しだけ言葉を止めた後、妹を見て微笑んだ。
「多分、何かの気まぐれか――誰かに呼ばれたのかは思い出せませんが、なんとなく空をみあげると」
「何が見えたの? おほしさま?」
「そう!」
 伏見は妹にうんと頷いた。
「おほしさまです。それもいっぱいに広がった」
「ここの島も、きれいよ」
 王女は教えてあげるように言った。
「それはすばらしい」
 伏見が笑うと、妹ははにかんだように微笑んだ。
「王女、自分は星が好きです。夜空に広がる、たくさんの星が」
 伏見は妹の顔を見ながら言った。
「王女も、星はお好き?」
 すると、妹は目線を彷徨わせた。
「少し。国民がいちばんだいじ」
 その言い方はたどたどしく、可愛らしい嘘であった。
 伏見は笑いながら、妹の頭にポンと手を置いた。
 置いた手で、妹の頭をそっと撫でた。
「それでいいのですよ、王女」
「うん」
「国民は、星です」
 妹は頭を大人しく撫でられながら話を聞いた。
「きらきらと、帝国という空に広がる大事なものです」


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 二人の語る様を見て、宰相は大いに笑った。
 伏見も釣られて笑う。
 妹だけは、二人が何故笑うのかが分からず、きょとんとした顔で二人の顔を見比べていた。
「勘弁してください、宰相。そこで笑われては締まりませぬ」
 妹は意味が分からず目をしばたかせている。
 宰相は鷹揚に笑うばかりだ。
 宰相が笑うのに伏見はしばし一緒になって笑ったその後、妹の手をぎゅっと握った。
「星が好きなのは、いいことなのですよ、ぽち」
 妹は伏見の手を握り返した。
「それと同じぐらい、皆を大事にしてあげてくださいね」
 妹は伏見を見上げるとこっくりと頷いた。
「それと同じぐらい、自分があなたを大事におもっていますよ」
 伏見はそういうとごほんと咳払いをした。
 妹を見た。
 妹は丸い目で伏見をみつめている。
「自分の話はこれで終わりです。少しでも、自分のことをわかってもらえましたか?」
 妹が頷くと伏見は嬉しそうに笑った。
「それは、うれしいかぎりです」
 妹は少し考えた後、話し始めた。
「私はわんわん帝國の王女で、名前はぽち。えっと編み物がうまいって。レースもできるのよ」
「編み物!」
 えっへんと言いたげに笑う妹を見て、伏見は笑った。編み物は難しいと聞いていたが。
「それはすごい」
「王女は勉強が色々あってな。編み物はその中でも、お得意であられる」
 宰相の解説に、伏見は宰相を見た。
「宰相のご趣味で?」
「まさか。200年も前にメニューはきまっておるよ」
「定番ですか」
 伏見は今はいないもう一人の妹の事を思った。
 あの金髪の妹は、きっと編み物は苦手だったに違いないと、そう思ったのだ。
「大変なものですな。昼行灯でいい我々とは大違いです」
 伏見はそう宰相を労ったつもりだったのだが。
「そうじゃな。まあ、しばらくすれば促成器に入る。そうすれば、だいぶ暇にもなろう」
「……ソクセイキ?」
 聞き覚えのないざらりとした言葉を、伏見は反芻した。
 何かは分からないが、嫌な予感がした。
「髪はどうにでもなるが、体がなあ。まあ、すぐに大人になる」
 その言葉に、先ほど反芻した言葉の意味を知る。
 それが正解だと言う事は、宰相の顔を見れば分かる。
 伏見は妹の手をほどき、宰相の元に立った。
 きょとんと不安げに伏見を見上げる妹に「大丈夫」と笑顔だけ送った。
「――……相当のムリがあるのでは?」
 妹に聞こえぬようできるだけ小声で伏見は言った。
「まあ、今度はうまくいくよ」
 宰相の言葉に伏見は絶句した。
「……では、“前”はやはり……」
「何百年も前さ」
 宰相はいじわるそうに笑った。
「心配なら、小さいままでもいいようにせねばならぬな」
「――自分に、どうしろと」
うぬぼれたように伏見は言った。
実際、自分以外にも出来る人間など、それこそ星のようにいるだろう。
自分がやらなくても、誰かがやるだろうと、伏見はそう思った。
「いや、別に」
 宰相はにこにこと笑うばかりだった。


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 伏見は二人の妹の事を思った。
 今はいない妹。今そこにいる妹。
 彼女達が、どう運命に弄ばれても、彼女達がどうか幸せでありますように。彼女達がどうか不幸でありませんように。
 伏見は心の底から二人に祝福をと祈った。
 その祈りが、届くと信じて。

船橋鷹大@キノウツン藩国様依頼SS

お料理しましょう


 空歌は鼻歌を歌いながら店の前に立っていた。
 店先にはたくさんのエプロンが並んでいた。

「うちに来て一緒に料理をしないか?」
 鷹大からのお呼ばれだった。
 空歌は嬉しくって二つ返事でオーケーを出したのはいいが。
 エプロンを持っていない事に返事をした10分後に気が付いた。
 空歌は思い立ったが吉日。早速買いに出かける事にした。

 店先には色とりどりのエプロンが並んでいる。
 空歌はうきうきしながらエプロンの品定めをしていたその時。
 若いカップルの話が耳に飛び込んできた。

「そう言えばさ、この間料理下手な子がいてさ」
「料理?」
「ゆで卵。爆発させたりしたの。いや、ゆで卵爆発はありえないでしょ」
 …………。
 空歌はようやく、そう言えばあまり料理した事がないのに気が付いた。
 空歌は一番可愛らしいと思ったエプロンを買い、早速ゆで卵を作ろうと思い立った。


 しかし、ゆで卵は料理の基本中の基本ゆえに、料理の本に載っているケースは少ない。
 空歌は「料理の基本」の本を買ってきて読んで、目をぐるぐるにした。
「ゆで卵って本に書いてない料理なの? そんなに難しい料理だったの?」
 いや、あまりに初心者向け料理ゆえに載っていないのだと思うのだが。
 空歌は料理の本を読んでテンパった。
 とりあえず、卵を殻ごと使って作る事までは他のレシピを読んで分かったが、殻ごとどうやって固めるかが分からない。
 空歌は卵を持って首を傾げた。
 こんな事ならお料理の練習もっとしておけばよかった。
 後悔先に立たずだが、空歌はとりあえず、電子レンジを使うことに決めた。

「れっ、レンジだったら温めるだけで料理できるし、大丈夫だよね?」
 恐々とレンジに卵を置いて、すぐ扉を閉めた。
 何分温めればいいのかが分からない。
「えっと……10分、あっためたら大丈夫だよね? 多分」
 どうにかこうにかタイマーをセットして、調理開始……。
 空歌は恐々レンジの中を覗いていた。


 ボォォォォォォォン!!


 空歌は目を丸くした。
 5分と経たないうちに卵が木っ端微塵、粉砕したのである。
「なっ、何で……?」
 料理した事のある人間なら、卵には殻と薄皮が存在し、電子レンジにかける場合は薄皮を処理してから卵料理をしないといけないと分かるのだが、初心者の空歌にはそれが分からない。
 空歌はしばし電子レンジを呆然と見た後、慌ててとりあえず掃除しないとと布巾で拭き始めた。


 ゆで卵は何て難しい料理なんだろう。すごいなあ、料理できる人は。
 空歌は変な感心をした。
 とりあえず電子レンジでゆで卵は作れない事は学習した。
 空歌は、電話をいそいそかけ始めた。


/*/


「ゆで卵の作り方?」
『うん。どうやって作るのかなと』
 美姫は半眼になった。
 この子はいつもおっとりしているとは思うけど、物事には限度と言うものがある。
 まあそれはさておき。
「いい? まず鍋に水いれる」
『うん』
「そこに卵を入れて、ガス台に火をつける」
『うん』
「時々かき混ぜてね。あっ、卵を割るほど力入れなくていいわよ。黄身が真ん中にいくようになるから。沸騰……つまりお湯に泡が立ってきた時ね。火を消す」
『うん』
「あとはお湯が冷めるまで放っておく。あっ、一応言っておくけどお湯に間違っても手をつっこんじゃ駄目よ? 鍋を鍋つかみで触って確かめなさい」
『うん。美姫ちゃんありがとう』
「まあとりあえず頑張って」
『うんっ』
 電話を一応切った。
 美姫は溜め息をついた。
 あの子が料理なんて。多分好きな人でもできたのね。
 でも……。
 苦労するわね、きっと。
 美姫は、空歌の恋した誰かに、ひとまずのエールを送るのであった。


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 とりあえずゆで卵を爆発させずに作るコツだけは何とか学んだ空歌。
「頑張ろう」
 のんびりおろしたてのエプロンを抱き締めて言った。
 明日はいよいよ約束の日。
 鷹大君が喜んでくれたらいいなあ。
 そう思いながら。

アイドレス世界での自国移動機関あれそれとそのうんちく

 フィールド・エレメンツ・グローリー、略称FEGは機械大国である。
 もっとも、機械大国と言っても最初から機械大国だった訳ではない。是空藩王を始めとするエース陣営がこの国にたどり着かなければ、この国は何もない国であった。今回は、FEGの発展を移動機関の移り変わりを通して語ってみようと思う。

 FEGは、エース陣営が来るまではこじんまりとした砂漠の国だった。国と言っても自治区とかそんな規模のものである。この地区はとにかく砂が多くて精密機械の細部にまで入り駄目にするため、機械の発達が遅れたのだ。よって機械に頼るのではなく、自然と共存する生活を送ってきたのであり、移動手段も砂漠に強いラクダなどの動物による移動に頼ってきたのだが、環境が変わった。

FEG運送改革前


 突然の天変地異だった。雨が降らず、災害が続き、作物が育たなくなった。いくら砂漠に強いラクダと言えども作物がなくては生きていけない。作物は人間に回され、旅の仲間に行き届く事が年を増すごとに減少していった。移動手段を持たねば砂漠越えはできない。しかし作物がない。ラクダが育たない。移動手段がない。最厄の悪循環が続いた。

 是空藩王が訪れたのはそんな国全土が不穏な空気に包まれている時だった。是空藩王及びエース陣営はたまたまこの地区を通っただけだったが、あまりの国の有り様を見て復興を手伝う事に決めた。まず是空藩王が考えた事は二つ。一つはこの乾燥した地区に水を求める事、もう一つは砂に耐えうる精密機械による国全土の大規模な工業化であった。調査してみた所、この地区には、地下には潤沢な水資源が存在し、また湿度がない事から対土砂加工した機械を持ち込めば水資源の開発が可能だと言う事が判明した。是空藩王指揮による国の復興が始まった。国はみるみる蘇っていった。この地区に元々住む者達にとっては魔法のような光景だった。

 工業化により、移動手段も大幅に変わった。動物が使われるのは今では農作業や観光、愛玩用などに留まるようになった。国全土の道と言う道がコンクリートで整備されたのである。今では普通にその上をバスなどの車が通っている。滑空路が敷かれ、飛行機の運航も始まった。また水資源がここでも大きな力を示した。国に水路が敷かれ、そこから国内を船が通るようになったのである。それらは後々FEGの名を敷いた後にも軍事用としても大きく使用されるようになる。

FEG運送改革後


 交通が整備された事も相まって、この国は大いに繁栄する事となった。交通の便が計られた事により交易も発展し、他国との交流も多くなったのである。是空藩王が王位に付き、FEGの名を冠する事となるまでにかかる時間はそう長くはなかったのだが、それはまた、別の話で語る事とする。


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文責:多岐川佑華@FEG
イラスト:むつき・萩野・ドラケン@レンジャー連邦

金村と小カトーのこれまでの話(2)

金村と小カトーのこれまでの話(1)はコチラ
携帯版はコチラ


*金村佑華(めでたく改名し、今は多岐川佑華)

FEGの文族。瀧川一族のストーカー…おっかけ歴うんねん。性格は無茶苦茶マイナス思考であり、人に蹴られないと前に進めない困った人。タキガワ関わるとぐるぐるぐる症候群勃発して頭悪くなる事3割増。小カトーに関してのみおかん属性が発動する事が最近になってようやく自覚するようになる。

*小カトー・タキガワ(めでたく改名し、今は小カトー・多岐川)

金村の思い人。学生でありパイロット候補生。空から降ってきては金村と交流を重ねていたが、バレンタイン戦役により金村との思い出を全て忘れてしまう。子供じみていたり大人びたりと色々な面を見せては金村を尽く翻弄しているが本人には自覚なし。子供の頃は悪ガキだった事が発覚。家柄のせいかロボットと飛行機が好き。



*バレンタイン戦役

バレンタインデーにおいてかのものとACEの大規模戦闘が勃発。芥辺境藩国から小カトーも出撃するものの、戦闘中に撃墜されてしまう。しかしこの時点だと金村はその事を知らない。

*試練1時間目

何も知らないで小カトーに会いに来た金村。しかし着いた先は帝國墓地だった……。混乱に混乱して何もできないまま試練は失敗に終わる……。

評価値:変動なし(小カトー死亡していた為)

*エースゲーム

バレンタイン戦役で死亡した小カトー、アララ、フランク・ヤガミにより死亡させられた藤宮、セプテントリオンによって誘拐された工藤、FEGの藤原さんを救出されるべく行われた大規模エースゲーム。情報規制対象ゆえに非公開だがこれにより小カトーが救出された。

*試練2時間目

小カトーが病院に入院していると是空藩王に聞かされ慌てて病院に行く金村。しかしかれんの口から脳の重傷により記憶の損傷を伝えられる。金村の事を全て忘れてしまった小カトーと向き合う金村。しかし小カトーの明るさに精神的に救われる。数値は小カトー記憶喪失においてリセットされた。

リセットリライトリターン


イラスト:乃亜I型@ナニワアームズ商藩国 さん

評価値:+2+2

*質疑大会

NWCに来た芝村さんに自分の会ってるACEがどこで何やってるかの質疑大会。質疑の結果、小カトーは追試の勉強中だった……。

評価値:なし(質疑大会だった為)

*飛行場デート

試験明けの小カトーと飛行場デート。相変わらず記憶はない小カトーだったが相変わらず優しかった。いつか一緒に飛行機乗ると約束を交わす。

小カトー・多岐川


イラスト:矢上ミサ@鍋の国さん

評価値:+1+1

*秋の園でデート(知らない間に試練に入っていた…

飛行場デートの続き。一緒にお弁当食べようと川辺まで登って一緒にお弁当を食べる。秋のムードにやられて初ちゅーを交わす。そこで試練突破。めでたく改名に。

評価値:+2+2

総合評価値:+5+5

遠回りした分だけ砂糖は甘かった…。できればこの甘さが長く続くといいなあと思いつつ続きます。









紅葉と川辺と微笑みと

芝村裕吏さん :/*/

芝村裕吏さん :ここは秋の園だよ。涼しいねえ

金村佑華 :Q:お弁当食べれそうな場所はありますか?

芝村裕吏さん :A:ここは山への登り道だ。

芝村裕吏さん :まあ、しばらく昇らないとなさそうだね

金村佑華 :「ちょっと登らないと駄目みたいだけど、歩こう?」小カトーの手引っ張ります

ショウ:「ん」

ショウ:「元気だなあ」

金村佑華 :「うん、一生懸命お弁当作ったから。食べて欲しくって」にこにこ笑いながら歩きます

ショウ:「山登るのははじめてかも」

芝村裕吏さん :ショウは歩いている。

ショウ:「川の音かな」

金村佑華 :「みたいだねえ」川の音の方向見ます

ショウ:「川みれるかな」

金村佑華 :「見れるとこ探そっか」川の音のする方に歩いてみます

芝村裕吏さん :足元がよくないね。

芝村裕吏さん :岩の上にコケが集まってる

芝村裕吏さん :こけそうだ

金村佑華 :「足元気をつけてぇ」足元気にしながらゆっくり歩きます

芝村裕吏さん :あなたがこけた。

芝村裕吏さん :助けられた。

金村佑華 :「ふにゃっ…ありがとう」小カトーの顔見ます

金村佑華 :Q:今どういう体勢でしょうか?

芝村裕吏さん :A:だきあってる。

芝村裕吏さん :貴方をショウが抱きとめてるね

金村佑華 :そのまましばらくくっついています

金村佑華 :ぎゅーっと抱きついています

ショウ:「いや、あの・・・」

ショウ:「おい・・・・え・あ」

芝村裕吏さん :顔が赤いよ

金村佑華 :こっちも顔赤いです

金村佑華 :「えへへぇ」笑ってます

ショウ:「自分で立てってば」

ショウ:「変な事されるぞ」

金村佑華 :「えっ、ショウ君なら別に構わないよ?」キョトンとしてます

金村佑華 :「何するの?」キョトンとした顔で小カトー見ます

ショウ:「……」

芝村裕吏さん :ショウは貴方の耳をひっぱった。

ショウ:「あんまりカマトトぶんなよ。バーカ」

金村佑華 :「えー?」少しすねます

金村佑華 :「いい雰囲気だったのにー」ぶーたれます

ショウ:「弁当箱もってんなわけあるか」

金村佑華 :「えー?」

金村佑華 :「普通ここでこういう体勢だったら次はキスでしょー?」ぶーたれます

ショウ:「んなわけねえだろ」

金村佑華 :「えー」しぶしぶ離れます

ショウ:「さ、いこいこ」

芝村裕吏さん :連れて行かれました。

芝村裕吏さん :川音が近い。

芝村裕吏さん :川べりに着いたよ

金村佑華 :座れそうな場所行って座ってお弁当広げます

金村佑華 :「頑張って作ったんだよー。さっ、食べて食べて」ポットのお茶も出して食べる用意します

ショウ:「ああ。うん」

芝村裕吏さん :大きな岩の上だ。並んで座った

金村佑華 :Q:川に紅葉とか浮かんでるでしょうか?

芝村裕吏さん :A:ええ

芝村裕吏さん :もっとも速度が速くて楽しむほどのものではないね

金村佑華 :#なるほど

芝村裕吏さん :どうする?

金村佑華 :小カトーに弁当出します

金村佑華 :「自分で食べる? 私が食べさせる?」

ショウ:「自分で食べる」

芝村裕吏さん :ショウは貴方を見ながら食べる

金村佑華 :「おいしい?」にこにこしながら食べてるのを見てます

ショウ:「まあまあ」

金村佑華 :「うー…そこは素直に「おいしい」とか言ってくれればいいんだけどなあ」ぶーたれながらお茶飲んでます

ショウ:「じゃあ、うまい」

金村佑華 :「どっちよー」ぶーたれてます

ショウ:「まあまあ」

金村佑華 :「うー…」

芝村裕吏さん :ショウは綺麗に食べ終わった

金村佑華 :「ふえ、ありがとう…」綺麗に食べ終わったお弁当箱片付けます

芝村裕吏さん :ショウは頭をかいている

ショウ:「ありがと。うまかった」

金村佑華 :「うん、嬉しい」にこにこ笑ってお茶出します

金村佑華 :「お口直しどうぞ」

ショウ:「うん」

芝村裕吏さん :ショウは照れている

金村佑華 :「?」小カトーの顔見てます

ショウ:「なんでもない」

金村佑華 :「なあに? 言いたい事あるなら言って?」キョトンとした顔で小カトーの顔見ます

ショウ:「なんでも」

金村佑華 :「うー…」小カトーに顔近づけます

金村佑華 :「何で照れるかなあ。ちゅーしといてー」ぶーたれます

ショウ:「俺からはしてないしー」

金村佑華 :「えー?」少しむくれます

金村佑華 :「じゃあ貴方からはしてくれるの?」

ショウ:「何でそう言う話になるんだよ」

芝村 裕吏さん:ショウは笑った

ショウ:「どーしよっかなー」

金村佑華 :「えー、せっかくムードあるのにー」むくれます

金村佑華 :「紅葉、川辺、二人っきり」

金村佑華 :「って、これデートじゃん」今気が付いた

ショウ:「そうか。デートか」

ショウ:「んー」

ショウ:「じゃあ、ちょっとなら」

金村佑華 :素直に顔前に出してます

芝村裕吏さんショウは笑ってキスをした

金村佑華 :Q:ちなみに場所はどこでしょうか?

芝村 :唇だよ

金村佑華 :「!」顔真っ赤にします*1

金村佑華 :「ふえー…」呆然としてます

芝村 :ショウは笑った。

ショウ:「まあいいかと思ったんだよ」

芝村 :/*/

金村佑華 :お疲れ様ですー(PL呆然としている)

芝村 :+2+2で試練突破しました

金村佑華 :え―――――!!

金村佑華 :試練でしたか、今の

金村佑華 :普通のデートだったなあと思ってたのですが

芝村 :じゃあ。-1-1で次回試練で

金村佑華 :嫌です!! 突破万歳!!

芝村 :はい。秘宝館には1・1で依頼出来ます。

芝村 :では解散しましょう。おつかれさまでしたー

金村佑華 :改名って今言っちゃって大丈夫でしょうか?

芝村 の発言:ええ

金村佑華 :今言います。

金村佑華 :小カトー・タキガワ→小カトー・多岐川

金村佑華 :金村佑華→多岐川佑華

金村佑華 :以上になります

芝村 の発言:OK

芝村 の発言:おめでとー

金村佑華 :ありがとうございますー

*1:おでこは何度かあったけど、唇は初めてだったのでPCPLともにかなり狼狽していました…。

青空の下の小さな約束

金村佑華 :こんばんは、21:00からのゲームに来ました。携帯みたいですが大丈夫でしょうか?

芝村裕吏さん :いいですよー

金村佑華 :はいー、よろしくお願いしますー

芝村裕吏さん :記事張り付けてくださいな

金村佑華 :
【予約者の名前】0300058:金村佑華:FEG
【実施予定日時】4月3日 21:00~23:00
【ゲームの種別】小笠原ゲーム
【イベントの種別(時間):消費マイル】
 ・ミニゲーム(1時間):20マイル×2時間
【予約の有無】予約 有り(10マイル)
【召喚ACE】(※生活ゲームのみ)
 ・小カトー・タキガワ:藩国非滞在:10マイル
【参加プレイヤーの食糧消費】3マイル×1人
【合計消費マイル】計63マイル
【参加者:負担するマイル】
 ・0300058:金村佑華:FEG/仮入学(既):23マイル
芝村さんの予定変更にともない1時間分の消費マイルと予約マイルがただになりました。

芝村裕吏さん :イベントはどうする?

金村佑華 :小カトーはすでに追試終わってるんでしょうか?*1

芝村裕吏さん :ええ。

芝村裕吏さん :辛うじて合格してる

金村佑華 :1時間目は小カトーが好きな所に遊びに行って、2時間目に持って来たお弁当食べらたらなあと思ってます

芝村裕吏さん :おっけー。でもいいのかい?

金村佑華 :いいのかいと言うと、やはり危ない事とかあるんでしょうか?

芝村裕吏さん :あいつのすきなところいえば、こう

金村佑華 :戦闘機とかですかねえ、やはり*2

芝村裕吏さん :デートには向いてない気が

芝村裕吏さん :ええ。

芝村裕吏さん :飛行場とか

金村佑華 :いやあ、追試してストレス溜まってただろうから気晴らしできたらなあと

芝村裕吏さん :ははは。

芝村裕吏さん :なるほど。かわいらしい考えだね。おっけー

金村佑華 :よろしくお願いしますー

芝村裕吏さん :じゃあ、場所選ばさせてみます

芝村裕吏さん :すこしまってね

芝村裕吏さん :/*/

金村佑華 :今日の服装と持って来た弁当です

芝村裕吏さん :はい。

芝村裕吏さん :ここは飛行場だよ。

金村佑華 :r:空見上げます

芝村裕吏さん :抜けるような青空だ

芝村裕吏さん :すっげーと声がきこえる

金村佑華 :「ショウ君?」声の方向向きます

芝村裕吏さん :ショウが飛行機雲を見上げているね

金村佑華 :Q:今飛行場で何かイベントやってますか?

ショウ:「あん?」

芝村裕吏さん :ううん。

金村佑華 :「飛行機雲すごいねえ」一緒に見上げます

芝村裕吏さん :普通だねえ。

芝村裕吏さん :訓練の離発着くらいだ

金村佑華 :Q:飛行機はどこら辺から見れますか?

金村佑華 :「何か戦闘機とか見れないかなあ」キョロキョロ辺りを見回します

芝村裕吏さん :丁度真上だね。

芝村裕吏さん :ここは飛行場の正面だよ。

ショウ:「あの雲は、新型だろうなあ・・・」

金村佑華 :「新型? 分かるの?」小カトーに訊いてみます

ショウ:「うん」

ショウ:「どうでもいいけど、何で俺をこんなところに?」

金村佑華 :「うん、ショウ君この間テストの事言ってたから。テスト終わったんならショウ君好きそうなとこに行ってみたいなあと思ったの」

金村佑華 :「テスト明けはぱぁーっと遊ぶのに限るでしょ?」

ショウ:「そっかー」

芝村裕吏さん :ショウは感動している

ショウ:「お前いい奴だな」

金村佑華 :「うん。その顔が見たかったんだぁ」にこにこ笑います

芝村裕吏さん :ショウはにこっと笑った。

ショウ:「ま、俺相変わらず昔のこととか覚えてないんだけどな」

金村佑華 :「いいよ、覚えてなくても。私が覚えてるし」

金村佑華 :「思い出はまた作れるから」

金村佑華 :「貴方いなくなる事の方が忘れられるより怖いから」

ショウ:「ごめんなー」

芝村裕吏さん :ショウは青空を見上げている

芝村裕吏さん :ショウは少し笑った

金村佑華 :「別にいいよー」にこにこしながら横顔見てます

金村佑華 :Q:飛行場で何か見に行ける場所とかありますか?

芝村裕吏さん :A:近くに空港ターミナルがある。

金村佑華 :「ねえ、ターミナルにも行ってみない? それよりもうちょっとここで飛行機見てる?」にこにこ笑っています

ショウ:「ん? ここでみていい?」

金村佑華 :#普段泣くロールばっかりしてる人間がにこにこ笑ってる…

ショウ:「飛行機の腹、みたい」

金村佑華 :「うん、いいよー」小カトーの横で真上飛んでる飛行機見てます

芝村裕吏さん :ショウは草原に座って上を見ている

金村佑華 :「近くで見るとおっきいねえ」隣座ります

ショウ:「カメラ持ってたら逮捕だよなあ」

金村佑華 :Q:飛んでる飛行機とか軍のものだからやはりカメラ撮影は駄目なんでしょうか?

芝村裕吏さん :A:ええ。カメラ撮影すると、武装とか分析されるから

金村佑華 :「残念。せめて目にしっかり焼き付けようねえ」

ショウ:「うん」

芝村裕吏さん :ショウは貴方を見た。距離が近い

金村佑華 :「え?」顔赤くします

ショウ:「あ。ごめん」

芝村裕吏さん :ショウは離れた。

芝村裕吏さん :ショウは上見ている

金村佑華 :「えー、近くでもいいのにー」距離少しだけ詰めます

金村佑華 :一緒に並んで空見てます

ショウ:「そう?」

金村佑華 :「うん」にこにこ笑っています

ショウ:「近すぎて気にしてたみたいだったから」

金村佑華 :「だって貴方楽しそうにしてるの、近くで見るの好きだから」

金村佑華 :「そりゃ照れてるだけだよー」背中軽く叩きます

ショウ:「そうかー」

ショウ:「難しいなあ」

芝村裕吏さん :ショウは腕組した。倒れた。

金村佑華 :「えっ、ショウ君?」慌ててゆさゆさ揺すります

金村佑華 :「大丈夫?」

ショウ:「あ。ごめん」

ショウ:「単に寝転んで空見たかっただけ」

芝村裕吏さん :ショウの上に貴方はいる

金村佑華 :「そっかー」

金村佑華 :一緒に寝転がって空見ます

芝村裕吏さん :ショウは少し離れた

金村佑華 :「えー何で離れるのー?」転がって近付きます

ショウ:「だって恥ずかしくない?」

金村佑華 :「ううん。楽しいよ?」寝転がったまま小カトーの顔見てます。にこにこ

ショウ:「今日は笑ってばっかりだな」

金村佑華 :「うん。嬉しいから」

金村佑華 :「貴方すごく楽しそうだから」

ショウ:「うん。楽しい」

ショウ:「俺、飛行機大好きなんだ。ロボも好きだけど」

金村佑華 :「飛行機、免許取るの?」

ショウ:「ん」

ショウ:「多分ね。家業だし」

金村佑華 :「そっかー。取ったら乗せてくれる? ショウ君運転してるの、乗ってみたい」

芝村裕吏さん :ショウは貴方を見て、優しく笑った

ショウ:「OK」

金村佑華 :「うん。約束」小指出します

芝村裕吏さん :ショウは寝転んだまま指をだした

芝村裕吏さん :指切りした。

芝村裕吏さん :ショウは微笑んだ

金村佑華 :一緒に笑います

ショウ:「ん」

ショウ:「やっぱお前変な奴」

金村佑華 :「変な奴でいいよ。貴方が楽しいなら」

金村佑華 :「貴方が楽しいなら、それが私にとって何より幸せだから」

金村佑華 :「貴方覚えてないけど、私貴方しょっちゅう振り回してたから。だから今度は私が貴方を楽しませられたらなあってずっと思ってたの」

ショウ:「へえ・・・」

芝村裕吏さんショウは微笑みました。

ショウ:「ありがとう」

金村佑華 :「ううん、いいの」

金村佑華 :にこにこ笑ってます

芝村裕吏さん :/*/

芝村裕吏さん :はい。お疲れ様でした。上々の出来で1時間目終了です

金村佑華 :お疲れ様ですー

金村佑華 :評価どうなったんでしょうか?

芝村裕吏さん :+1+1

金村佑華 :うー、まだ先は長いです……

芝村裕吏さん :3・3だろ?

金村佑華 :はい

金村佑華 :前に4・4上げるまでが長かったんで。できればさっきのゲームで4・4に上げるつもりだったんですが、やはり難しかったです

芝村裕吏さん :ははは。順調だよ

芝村裕吏さん :2時間目はどうする?

金村佑華 :お弁当持って来たんでどこかで食べれたらと思います

芝村裕吏さん :少しとおくがいいかもね。ここはうるさい

金村佑華 :はい、お願いします

金村佑華 :できれば春の園以外でお願いします*3

芝村裕吏さん :秋でいい?

金村佑華 :はい

芝村裕吏さん :2分待ってね

*1:前にNWCの質疑応答会にて、前のゲームの後に追試の勉強していた事が発覚。この子って子はぁ~と思いました。
*2:滝川一族は飛行機好きの戦車乗りだったりロボット好きのパイロットだったりします。
*3:春の園で女が死ぬと言う予知夢がまことしやかにささやかれていたので春の園をあえてパスしました。

快気祝い準備SS(らしいもの)

快気祝いしましょう


今日の持ち物

・お弁当(和風ハンバーグ、レンコンのキンピラ、卵焼き、梅干しご飯)
・緑茶

和風ハンバーグの作り方(弁当二人分)

材料
・豚ミンチ100g
・ショウガひとかけら
・ネギ1/2本
・卵1個
・味噌大さじ1
・塩少々
・大根1/3本
・ポン酢少々

・ショウガ、ネギをみじん切りにします。
・豚ミンチにショウガ、ネギ、卵、味噌、塩を入れて粘りが出るまでよくこねます。
・形を整え、軽くキャッチボールの用に手のひらで叩き、空気を抜きます。
・温めたフライパンで裏表の表面を固めた後、水をハンバーグの3分の1位の高さまで入れ、ふたをして蒸し焼きにします(水がなくなるまでふたをしておきましょう。ふたはガラス製だと見易いのでオススメです)
・焼けたハンバーグを冷まします。
・弁当箱に詰める時に大根をおろしてハンバーグに乗せ、ポン酢をかけます。

レンコンのキンピラの作り方(弁当二人分)

材料
・レンコン1/3本
・しょうゆ大さじ2
・酒大さじ1
・みりん大さじ1
・砂糖小さじ1
・いりごま少々

・レンコンの皮をむき、薄切りにし、あく抜きに水に少しさらします。
・鍋にサラダ油を熱してレンコンを炒め、しんなりしたらしょうゆ、酒、みりん、砂糖をかけ、汁気がなくなるまで炒めます。
・いりごまを振りかけて混ぜます。
・冷ました後弁当箱に詰めます。

卵焼きの作り方(弁当二人分)

・卵2個
・みりん大さじ1
・だしじょうゆ大さじ1
・山芋の粉大さじ1

・卵、みりん、だしじょうゆ、山芋の粉を混ぜます。
・卵焼き器に油をしいて卵液を入れて巻いていきます。
・冷ました後切って弁当に詰めます。

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「お弁当お弁当~」
 金村は上機嫌にお弁当を作っていた。
 お弁当を持っていくのは実に2回目である。
 初めてお弁当を持って行った事を思い出して、少し照れた。
「あの時は何も分かっていなかったもんなあ」
 まあ今も小カトーの事全部分かってるかと言っても、その自信はあまりない。
 この間会った事を思い出しながら、どうしようかなあとだけ考えた。

 小カトーにはあの頃の記憶はない。
 しかし、金村にはある。
「忘れられちゃったのは悲しいけど、ショウ君元気だもんねえ。ショウ君元気ないよりは忘れられた方がまだマシだわ」
 金村、うんうんと一人うなずく。

 小カトーとどこに行こうかとかはあんまり考えていない。
 ただ喜んでくれたらいいなあとだけ考えている。

「私にできる事なんて本当にこれ位しかできないけど、何もしないよりはマシだもんねえ」
 お弁当を詰めて風呂敷で包む。
 お茶を水筒に入れた。
 また小カトーと思い出作れたらいいなあ。
 楽観的にそれだけを考えていた。

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