忍者ブログ記事別アクセス推移 多岐川さんのアイドレス日記: 2007年09月
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2007年09月

  1. 2007/09/26 豊口ミロさん妖精郷冒険SS
  2. 2007/09/22 文族、指名と感想をいただいてマジでビビる
  3. 2007/09/18 詩歌藩国SS・花火風景
  4. 2007/09/06 ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータさんSS:お茶会で恋愛話、エミリオがからかわれるSS
  5. 2007/09/01 藩国別逗留有名人(ACE)

豊口ミロさん妖精郷冒険SS

 豊口ミロ、乙女。元々は神話研究をライフワークにしている探求好きな乙女であった。
 しかし、今は黒にして黒曜バルクにフォーリンラブしてしまい、追いかけて世界移動までしてしまった、純情で勇敢な乙女である。

 ミロは不満そうにしていた。
 今は憩いの相手のバルクにしがみつき、二人で乗馬している状況でもだ。
「何か不満ですか?」
 バルクが馬を手綱で操りながら訊いた。
「不満です」
 ミロはむーっとでも言いたそうな顔をした。
 彼女の視線の先には。

「まぁいいです、いつかは振り向かせますから」
「どこを間違えたんだか」
「そういう、運命を選んだだけですよ、私は。終わってから見れば、何も間違えてなんか居ません。そんなものです、きっと」

 ラブシーンがあった。もっともラブシーンやってる当人達にしてみれば互いの人生がかかっている訳だから、面白い訳ではない。
 が、他人から見たら、これはどう見積もってもラブシーンである。しかも相思相愛である。
 ミロにしてみれば不満でない訳がない。
 口ではああ言い合ってても仲いいじゃない、二人とも。
 何だよ、僕だってバルクさんの事好きなのに。バルクさん、人の事ばっか考えてさ。僕の方も見ろってば。ふん。
 口には出さないものの、ミロはそう言いたそうな顔で、上目遣いにジーッとバルクを見つめた。
 バルクは視線を逸らした。
 むーっ。
 ミロは頬をパンパンに膨らませた。

「あーっ……天気がいいですね……」
 いきなりバルクがかけた言葉に、ミロはキョトン、とした顔をしてもう一度上目遣いでバルクを見た。
 相変わらず、バルクの視線は合わない。
「もしかして……僕の事気遣って、ですか?」
「ええっと……こう言う場合、どう言う言葉をかければいいのか……すみません、黒だと、女性に対してどう扱えばいいかと言う礼儀みたいなものがないのです」
 よく見ると、バルクの頬は赤い。
 本気で困っているのだとようやく分かった。
「……人の心配している暇があったら、自分の事どうにかしないと駄目じゃないですか?」
「えっ?」
 ようやくミロはバルクと視線を合わす事ができた。
 ミロはにぃ~っと笑う。
「もしまた唇奪われたらどうする気ですか。自分の身くらい護れるようにして下さい」
「なっ……」
 バルクが口をパクパクさせている。
 ミロはにぃ~っともう一度笑う。

 やっぱり、僕バルクさん好きだな~。
 ミロはそう思った。
 こんな顔、僕の前だけだと嬉しいなあ~。
 ようやくまともにミロはバルクに素直に甘え始めた。
 バルクはしがみついてくるミロにどうすればいいか分からず、とりあえず頭を撫でた。
 目的地はもうすぐそこだけど、せめて今だけはこのままがいいな~、とミロは心からそう思った。
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文族、指名と感想をいただいてマジでビビる

おばんです。
小笠原ゲームログのSSをチマチマ書いています。
詩歌藩国の花陵さんから感想いただきました。ありがとうございます(感想があって第一声が「ごめんなさいっ」だったのは内緒の話である)。

また、ご指名いただきました。豊口ミロさん、ありがとうございます(指名あった途端「私何か悪い事したっけ!?」とビビったのは内緒の話である。「本当に私でいいの? 私でいいの?」と恐縮しまくったのも内緒の話である。もう内緒もヘチマもないけれど)。
黒の方々の会話は書いてみてなかなか面白いものでした。
もうちょっと校正した後提出しますのでしばしお待ち下さいませ。

さて、小笠原、あとちょっとで行けます。
まず目的は一つ。小カトーに会いたい。
会うための手がかりが欲しい。
……芝村さん、普通に会わせてくれるかなあ。
………無理だろうなあ。
先にセラに会って謝ろう。
弁当持参で謝ろう。
うん、そうしよう。……夜明けの船メンバーも呼び出せば会えるよねえ? 会えるよねえ?(そこの所がよく分かっていない)

詩歌藩国SS・花火風景

 パチパチパチパチ。
 小笠原の校舎の片隅で、小さな炎の光が見えた。
 線香花火である。
「皆さん楽しそうね」
 森は、しゃがんで線香花火を見つめていた。
 茜も、隣にしゃがみ、線香花火を見ている。
「うるさいだけだ」
 茜はややすねてそう言った。
「いいんじゃない。皆さんあんなに楽しそうにしてる。…あの白い馬は可哀想だけど」
 森の視線の先には、エクウスがいた。


「蛇嫌い~」
 エクウスは泣きながら蛇花火から逃げていた。
「エクウスー。怖くない。怖くないから!」
「花火、花火。しよう。ほら、花火!」
須藤と花陵がエクウスに怖くないと示すが、エクウスはそれでも怖いらしい。
「ほらネズミ花火。怖くないよー」
 面白がったのか九音がエクウスの足元にネズミ花火を投げた。
「藩王鬼畜~!!」
「意地悪~!!」
 国民は大ブーイングである。
 エクウスは泣きながら逃げていた。
 さすがに可哀想になり、九音はエクウスを慰めに近付くが、またもいたずら心がうずく。
 エクウスはびくりとしたが、頭を撫でられて少し落ち着いた。
「ああ、からかってすまないすまない。ナイアガラの滝とかどうかな? さて……エクウス。この花火はネズミ花火という。ジャスパーとは似ても似つかないが、ネズミの名前がついているからには由来を同じくするものには違いない。と、いうことでお詫びに好きな花火をつけよう」
「僕、蛇は嫌いなんだ。噛まれたことあるから」
 素直に頭を撫でられながらエクウスは言う。
 またもエクウスをからかおうとする九音に、またも国民は大ブーイングをする。
「藩王様、お戯れがー」
「藩王も、好きな子いじめるのやめてくださいぃぃぃ!!!」
「エクウス逃げてぇぇぇぇぇぇぇ!!!! 藩王の甘い言葉に騙されちゃダメぇぇぇぇぇぇ!!!」
 その言葉にまたもエクウスは涙目になるのを見て、九音がむくれる。
「だって、馬だよ。つぶらな瞳してるんだよ!?」
「そのつぶらな瞳を涙目にしたいのかああああ!! ダメッ!ダメーッ!!!! 明日のおやつを全部生パセリにしますよ藩王!!」
 豊国がエクウスを九音から庇いながら怒る。
 九音はまたも「む~」とむくれた。

 一方。
「はう~、二人の世界?」
「うわあ、こっちも邪魔できない雰囲気に!」
 茜と森の様子をうかがう人物達がいた。
 駒地と星月である。
「森さん~……」
 鈴藤もやや涙目で、森に近づこうとした。
 駒地と星月は顔を見合わせると、ロケット花火に火をつけ始めた。
「えっ、ちょっ、待った……」
「邪魔できんから憂さ晴らしじゃあ~!!!」
 嫉妬を炎に変え、ロケット花火発射。
「ウギャア~~~~~!!!」
 鈴籐はロケット花火から逃げ回る羽目に陥った。
 それを見ていた伊能も駒地と星月に混じってロケット花火を発射し始めた。
「貴様、森さんに近付いたな? 嫉妬団の風上にもおけん!!」
「だってぇ、茜だけ幸せなんてヤダ~、俺だって幸せになりたい~」
「オノレ~!! 俺だって幸せになりたいわ~!!」
 伊能、もはや目的が鈴籐成敗になっている。
 鈴籐は必死で逃げていた。

「楽しそうねえ」
「……だから、うるさいだけだ」
「あっ、火落ちた。替えもらってこよう」
「……うん。分かった」
 茜は自分の線香花火が落ちたのを見て、頷いた。
 皆の輪に森と茜は入っていった。
 
  鈴虫が鳴いている。
  夏ももう終わりである。

ソーニャ・モウン艦氏族・デモストレータさんSS:お茶会で恋愛話、エミリオがからかわれるSS


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 恋愛とは偉大なものである。
 スイトピーはそれを信念としていた。
 マイトの事を考えれば元気が出るし、マイトを見てると生き生きとしてくる。
 スイトピーはそう信じていた。

 お茶会に呼ばれたのはそんな折だった。

 /*/

「ミチコさんでもアレ、ダメそうなんですか!?」
 お茶会主催のソーニャは、何やら電話を取って叫んでいる。
 優雅じゃないわ。
「お茶の時間なのに」
 思わず声を漏らすと、エミリオも
「そうだね」
と答えた。
 エミリオとはここの所何故か縁があり、いろんな所を一緒に回っている。
 何かしら? 最近様子がおかしいわね?
 スイトピーは首を傾げた。
 そうだ、何故か視線が合わないんだ。私は彼に何かしたかしら?
 もう一度首を傾げて考えてみたが、とんと思い当たる節はみつからなかった。

「どうしたんすか?」
「いや、その………恋愛って難しいですね………」
 須田の問いにソーニャは曖昧な口調で返したが。
 スイトピーがそれに食いついた。

「どんな話ですの?」
 目をキラキラ輝かせるスイトピーに、ソーニャはたじろぐ。
「その………ああ、私からはちょっと説明しづらい話です、あまり良い話ではないので。ゴメンナサイ、スイトピーさん」
 ソーニャが謝るが、スイトピーは話を濁らせたソーニャを見て、面白くなさそうに頬を膨らませた。
「あまり、プライベートには立ち入らないほうが」
 エミリオが苦い顔でたしなめるのが、ますますもって面白くない。
「あ、そういうスイトピーさんはどうなんですか? 今どんな恋愛してます?」
 ソーニャが話を切り替えようと訊ねてきた。
 スイトピーの瞳が、再び輝く。
「マイト」
 好きな人の名前を口に出してみる。
 うん、幸せ。
 スイトピーがキラキラしてる横で、エミリオが暗くなっている。
 本当にこの方は何なのかしら。
 スイトピーはいきなり暗くなったエミリオをキョトンとした顔で見た。
「だれ…あ、いや」
 スイトピーがジイィっとみつめると、顔を逸らす。
 何でこんなに面白い反応するのかしら?
 
 エミリオが暗く落ち込んでいるのを、須田は「うんうん」とお茶をすすりながら微笑ましそうにみつめた。
「若いっていいなあ」
 須田の発言に、スイトピーはやはりキョトンとした顔をした。
 何で若いと暗くて落ち込むのかしら?
 首を傾げて考えてみるが、やっぱり分からない。

 ソーニャと須田が何やら話し出した横で、スイトピーがエミリオの肩を叩いた。
「え、何……?」
 視線が合わない、いや合わせない。
 スイトピーはますます訳が分からなくなる。
 紳士って言うものは、目と目を合わせて話をするものじゃないの? 私、本当にエミリオに何かしたかしら?
「何でいきなり落ち込みましたの?」
「え、いや……」
 まだ視線を彷徨わせて合わせないエミリオに、スイトピーは遂にキレた。
「もう、殿方がいきなり落ち込んだり目を合わせないなんて男らしくない!! 私が何かしましたか!?」
 スイトピーが怒鳴ると、エミリオは深くふかーく溜め息をついた。
 何ですの? その反応。
「もういい……」
 エミリオが再度暗くなったのに、スイトピーは再度頭にはてなマークを飛ばすのだった。


「うんうん。少年だねえ」
「ですよねぇ~」
 いつの間にやら会話を中断してスイトピーとエミリオを鑑賞していた須田とソーニャは「うんうん」と首を振りながらみつめていた。


 頑張れ男の子。
 恋をして何もしない間に落ち込んでいるのはまだまだだぞ?
 ソーニャはにっこりとしながらエミリオに無言のエールを送った。

 /*/

 恋愛とはやっかいなものである。
 エミリオは内心そう思っている。
 恋してる女の子ってきらきらしていて可愛い……とは思う。多分……何考えているんだろう。
 スイトピーは可愛いとは思う。うん。多分……本当に何考えているんだろう。
 マイトって誰だろう……いや、スイトピーが誰の事好きなんて、どうでもいいじゃないか。
 でも何でだろう……すごく、嫌だ。
 エミリオは頬を膨らませて怒るスイトピーをチラリチラリと見ながら、この居心地の悪さに首を傾げていた。

藩国別逗留有名人(ACE)

「小笠原に行きたいけどどこにどのACEがいるのか分からない……分からなければ調べればいいのよ!!」

……と言う訳で調べてきました。
ただイベントとかお見合いとかでお持ち帰りされたり逗留中だったりするACEもいるし、藩国から消えているACEもいるのでデータの限りじゃないです。

藩国別逗留有名人(ACE) *2007年8月31日調べ

1:るしにゃん王国:TAGAMI、知恵者、カオリ・サザーランド

2:akiharu国:徳河舞蔵、労働一号かれんちゃん

3:フィールドエレメンツグローリー:千葉昇、滋賀小助、岩手文明、ハードボイルドペンギン、是空とおる

4:避け藩国:海法紀光、ネコリスファミリー、暁ゆかり

5:鍋の国:ヤガミ(イエロージャンパー)、ヤガミ(サラリーマン)、トラオ・テンダーブルー、シャルルとその飼い主

6:レンジャー連邦:

7:ながみ藩国:小太刀右京他、スイトピー、アララ・クラン

8:ジェントルラット藩国:

10:世界忍者国:ロジャー、エミリオ・スタンベルク、玖珂ミチコ、須田直樹

11:玄霧藩国:ドクトルデス

12:土場藩国:

13:よんた藩国:森精華、わん太

14:後ほねっこ男爵領:後藤亜細亜、吹雪先生、磯貝みらの、トーゴ、吹雪先生の奥さん

15:ナニワアームズ商藩国:

16:フィーブル藩国:ブータ、小村佳々子、桜子

17:Flores valerosas bonitas:エステル・エイン艦氏族・アストラーダ

18:詩歌藩国:森精華、茜大介、鼠の騎士ジャスパー、フランク・ヤガミ、ユウタ、エクウス

19:人狼領地:

20:愛鳴藩国:斉藤奈津子

21:え~藩国:カールTドランジ、原素子2256&BALLS、ネル&シーナ

22:ビギナーズ王国:

23:キノウツン藩国:青森恭兵、源健司、グリンガム、水着ふみこ、千葉奈穂、吉田遥

24:紅葉国:軍神タカツキ、芝村傑吏、深浦まゆみ、トリスタン

25:羅幻王国:エリザベス

26:たけきの藩国:ヤガミ(2258)、たけきのこ、ヘイハチロー・ノギ、金大正、茨木雷蔵

27:ヲチ藩国:海法紀光、ミュンヒハウゼン

28:奇眼藩国:カールTドランジ、TAGAMI、クリサリス・ミルヒ

29:になし藩国;エイジャ兄弟

30:芥辺境藩国:瀧川陽平、チビ、吉田遥、城島月子、石津萌

31:伏見藩国:TAGAMI

32:越前藩国:

33:無名騎士藩国:カール・ドラケン、アプロー・鍋山と夫の人

34:リワマヒ国:斉藤奈津子

35:ゴロネコ藩国:ブータ、ハンニバル、東原恵

36:神聖巫連盟:ヴァンシスカ=オーノール

37:グローリーオブマージャン:

38:暁の円卓藩国:本郷義明、玖珂ほむら、遠坂圭吾(青瞳)、田辺真紀、トラナ王女、秋津隼人

39:アウトウェイ:

40:都築藩国:

41:悪童同盟:

アイドレス全域:青の厚志、芝村舞

犬猫おもいで秘宝館滞在:スイトピー

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